パリ、ジュテーム
120分のパリを舞台としたオムニバス映画を観たいと思ったのは、パリの街角でいかにもフランス映画らしい恋愛模様が繰広げられるのかな?と想像したから。その先入観とは少し違った映画だった。
有名な女優・男優目白押し。パリの街区毎の章立て。パリが主役である。その美しいパリの時の流れ。
何となくフランスの“パリ世界戦略商品”的てんこ盛り映画だった。
フランス映画がその背景としたパリを、結果としてではなく企画段階から売り込もうとするマーケティングが透けてみえる。フランス映画ってこんなものでしょ?とかパリってこんなに夢の街よ?・・・とステロタイプに示した処に商品の匂いがしてしまう。これは批判でも非難でもない。この映画が悪いのではない。そういう意図で造られた映画であるということだ。
フランス料理で、満腹になる。というのは、フランス料理にとって、幸せなことだろうか?
ベルナルド・ベルトルッチの『ラストタンゴ イン パリ』を、ふと思い浮かべる・・・。