パッション THE PASSION OF THE CHRIST
メル・ギブソンが私財を投じて造ったというこの映画も、痛い。
見返してみて、宗教画をみてるような気分にさせることに気づいた。
ビル・ヴィオラの映像パフォーマンスを、森美術館でみた事を思い出した。絵画的なコスチュームをまとった人物を超ハイスピードで撮影し標準スピードで再生する。まるで止まってる絵画だが、その実動いてることがわかる。絵画に動きが加わった感覚。構図や光が宗教画を連想させるという意味で、ビル・ビオラの映像との類似点があるかもしれない。
パゾリーニの「奇跡の丘」とスコセッシの「最後の誘惑」にメル・ギブソンの「パッション」が加わる。
「受難」をリアリズムで描くことは、もう今後一切必要ないと思わせる。
なぜなら、この映画が極限まで推し進めて、それを果たしたからである。