理屈抜き愛する人を救う…
自分も壊れるがお前は壊したくない
冷静に怒りをコントロールするのはたやすい事ではない…分かっているがどうすればいいのか…迷ったり飾った言葉とは違う魂を言語化しないとお前は止められない…最善のワードは何か?
一歩間違えたらお前は俺の腕からこぼれ落ちてしまう…俺の一言一言がお前を繋ぎとめ生きる意図になるように魂を込める。
教えてもらった事はないけれど感じる事の出来るエキサイティングな行為だ。誰もが自由に楽しめ…誰もが攻撃的になったり身を委ね興奮する。君も僕も69に夢中さ!もっともっと知りたくなりもっともっとのめり込みたい…麻薬のような催眠に堕ちてゆくサガを体感しながら…僕は69が大好き!君も69が大好き!いつしか時を忘れて69の溢れるしぶきに呑まれよう!快感が何度も訪れ君も僕もどうなってもイイような叫びを上げる…止められない止めたくない!69は僕らの無くてはならないセカイなんだ…さぁ!転がろうぜ!69で!
少し遅くなるね…ゴメンなさい

夕方に彼女からメルが届いた。
僕は適当に書店や大型電気店で時間を潰し帰宅した。僕らの部屋は彼女が帰宅した時に真っ暗が怖いという理由から玄関、廊下、リビングの足元に小さな明かりをともしている。僕は反対だったのだが、こうして帰ってみるとそれも有りかな~っと思った。リビングで買ってきたビールを開けミックスナッツを広げ一息つきテレビのスイッチを入れた。何気に独身時代のシンプルな生活を思い出した。シャワーを浴びて二本目のビールを開け時計を見ると10時半を回っていた。いつもなら10時前には帰るのだか今日は連絡も無しに遅い…何かあったのだろうか?
11時を少し回った時チャイムが鳴った
僕は玄関で彼女を確認するとドアを開けた。
どうしたの?遅かったじゃん?何かあったの?
ううん 何も~楽しかったよ~すこし飲みすぎちゃたかな~

彼女はフラっとしながら僕の腕を掴みながらヒールのかかとのホックを外した。

彼女の香水の香りとほのかなアルコールの匂いが彼女の体を包んでいた…

だいぶご機嫌だね~
ほんと楽しかったの~女子会って楽しいねやっぱり~

何か吹っ切れた様な楽しさが伝わり僕も少し幸せな気分になった。

二足目のハイヒールを脱いだ瞬間にバランスを崩し彼女が僕にもたれかかって来た。

もぅ~かなりキテるじゃないの?
そんなにはお酒が飲めない彼女を酔わせた時間はとても有意義なものだったのだろうと僕は思った…

ゴメンゴメン~と黒いロングヘアをかき上げ彼女は照れ笑いで誤魔化した。

彼女の体を抱きかかえながらドアのロックかけた時なんとも言えない彼女の温もりを感じた…黒髪の香りとアルコールの匂い…慣れしんだ彼女の香水の香りが不思議と僕を刺激した。