…モウ、イイよ。
何も解ってくれなくて良いから。
何も知らないままで良いから。
望むものはただ1つ。
もうこれ以上、俺に近付かないで。
必要以上に、俺に近付くな。
…モウ、イイよ。
何も解ってくれなくて良いから。
何も知らないままで良いから。
望むものはただ1つ。
もうこれ以上、俺に近付かないで。
解ってる、俺だって逃げてる。
何かある度、苦しい事から逃げようとしてる。
ヘラヘラ、ケラケラ笑って。
ダイジョーブだよっ、て言って。
誤魔化してる、全て。
本気であればある程、フザケて。
テンションも確実に上がる、限界が近い方が。
ノリも良くなって、口も良く廻って。
ヘラヘラ、ケラケラ。
笑ってフザケて全て誤魔化せ。
そうすればきっと……
……結局それは逃げで、何もかも悪化するだけに終わる事は解っているけれど。
また、だ。
何がって、分からないけれど。
同じ、ザワめき。
何時もの、吐き気。
俺ハ何モ出来無イ、無力ダカラ。
…本当ニ?
実際ハ何モシナイダケジャナイノカ。
逃ゲテルダケ、目ヲ逸ラシテ。
偽善ブッテ、結局ハ何モシナインダ。
今ノコレモ、同ジ。
自ラヲ非難シテ、何カヲシタ気デイル。
タダノ、自己満足。
自分自身が嫌で嫌で嫌で嫌で仕方無い。
……けどこんな事言っても何も変わらない。
何もかもが無意味だろ、俺が生きてる意味さえも。
何に対してこんなにイラ付いてるんだろう。
分からない、何が原因か。
でも苛々する……何故か、とても。
血を見れば少しは楽になるだろうか。
理由が分からないのにイラ付くのは、余計にそれを悪化させる。
なのに突き止めようにも、その方法が分からない。
故に原因も、分からないまま。
痛みはあった、でも少しも救われない。
どうしたら良い?
最近また、溜まっていくばかり。
救いが欲しい、でもそんなもの存在しない。
どうして? きっと血が流れていないから。
分かってる、自分でしかどうしようも無い事。
提供してくれる他人が居ても、それを跳ね除けるのは自分。
何故か、逃げてる、救いから。
ならもう一度、血が出るまで。
分からない、自分が何をしたいのか。
何もかも、見失った。
…否、初めから何も見えてないんだろう、俺は。
痛い、でも、落着く。
救って欲しいんだろう?
助けて欲しいんだろう?
でも、それを拒むのも自分自身。
この痛み、血の赤さで、生きてる事を実感する。
何もかも、分からないから。
募る苛立ちに、更に追加で苛々が加わる。
何が、したいんだろう、俺は。
もう、病んでる、手の打ち様が無い程に。
何もかも放棄出来たら、きっと解放される?
でも無理だろう? 分かってる。
全てを投げ出す勇気なんて俺には無い。
それでも、俺は生きてる。 …どうして?
結局は駄目なんだ、分かってる。
苛立ちから解放されたくても、唯一の手段を実行出来無い。
自業自得なんだ、全て。
いっその事、消えてしまえれば良いのに。
募る苛立ち。
存在しない出口。
行き着く先は、……。
何時の間に俺はこんなに弱くなったんだ。
常に、常に自分と他人を別けて来たのに。
境界線を張って、絶対に混ざらないように。
それなのに。
一体何時から、俺はこんなにも影響され易くなったんだ。
他人は所詮赤の他人。
自分は所詮自分でしかない。
そう、分かってるだろ?
なのに、どうして。
何時の間にか境界線が、曖昧になってた。
駄目だ、これじゃぁ。
常に自分のペースで、相手に巻き込まれるな。
踏み込ませるな、壁の中に。
じゃないと壊れる、俺が。
今まで作り上げてきた、自分自身が。
他人は他人、自分は自分。
結局は違う生き物で、相容れる事など出来無い。
分かってるなら、切り捨てればいい。
そうしたら、俺は。
理解していてもそう出来無い程、俺は変わってしまった。
それが良いのか悪いのか、今の俺にはその判断すら付かない。