早速、次の日からゆみちゃんとおじさんの、練習が始まりました。
おじさん「ゆみちゃん、とりあえず思う通りにやってみな。」
ゆみちゃんは、とりあえずやってみることにしました。おじさんがゆみちゃんが読みやすいように、なるべく平仮名を使い、台本を書き直してくれました。
ゆみちゃんは、とりあえず紙芝居の話を進めていきました。
おじさん「ゆみちゃん、自分とおじさんの違い、分かるか?」
ゆみちゃん「……分かんない。」
おじさん「あのね、これはね、劇とかと一緒なんだよ。物語に出てくる人たちのそれぞれの気持ちを汲みながら、話さないと伝わらないよ。難しいかもしれないけど、最初は主人公だけにしぼって気持ちを込めてごらん。」
ゆみちゃん「分かった。」
おじさん「今日は、このくらいにしような。また明日おいで。国語の本とか、絵本とかで練習しておいで。」
ゆみちゃん「うん。ありがとう、おじさん。」
ゆみちゃんは、家に帰ってから必死で練習しました。ゆみちゃんの中では、ある考えが浮かんでいました。
※この物語は、フィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。