妄想劇場 ~空飛ぶレストラン④~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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3周年を迎えて、1ヶ月が過ぎようとしたある日。
いつも通りに空飛ぶレストランを運営していたら、急に艇内にアナウンスが流れました。


「艇内放送。艇内放送。
天候が芳しくないため、緊急で店の方に引き返します。」


それは、急激に天候が悪い方に、変わっていきました。
風がだんだんと強くなってきました。


ネイル「すみません、お客様。天候が急に悪くなってきたみたいで、艇が激しく揺れることがございます。ですから、今から申し訳ございませんが、テーブルにご用意させていただいたものを、全て片付けさせていただきます。
もちろん、今日のお代は半額にさせていただきます。」


お客1「そんなのいいよ、全額で。」


お客2「そうですよ。半額だなんて。全額でいいですよ。」


ネイル「皆さま、ありがとうございます。ですが、やはりいつもよりフライトは3分の2ほどですし、お料理も全て召しあがっていただいてません。
ですので、半額ということに………。」


お客3「いいじゃないですか。私を始め、それでも満足しているお客だけ全額で。
例え、フライトが短くても、例え、料理が全部食べられなくても、ヤークオーナーの店の料理も好きだし。それに、ネイルさんにも会えるし。」


ネイル「皆さま、ありがとうございます。ありがとう………。」


と言いかけているときでした。飛空艇が激しく揺れました。


お客1「ああぁ。」


ネイル「皆さま、大丈夫ですか?
ベルトを絞めてください。」


急に激しい雨が飛空艇を、打ち付けました。
さらに視界が悪くなってきたのか、飛空艇の速度がおちてきました。
雷も激しく鳴りはじめ、パイロットの判断で、緊急着陸しました。


パイロットの長、ロバートさんがお客様のいらっしゃるフロアへと、やってきました。


ロバート「操縦士長のロバートです。あと10分ほどで着く予定でしたが、急な天候の変化により緊急着陸いたしました。
お客様の安全を第一に考え判断いたしましたので、ご理解のほどよろしくお願い致します。」


お客様は、一同に納得しました。
そして一同は、天候が回復するまで、少し待つことにしました。


それから、15分後。
天候は無事に回復してきました。


そして無事に、店に帰ってきました。






※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。