火曜妄想劇場 ~玄関②~ | 気まぐれバードのキマグレコ

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いつものように、就職活動をしたあと帰宅し、玄関を開けたとき…。
「何だろう?」
ちょっとした違和感を覚えた。
「ただいま~。」
と加純に声を掛けた。
「おかえりなさい。」
と加純も返した。
「うん。」と心のなかで、いつも通りだと確認した。ソファーに腰を落ち着け、いつも通りにテレビを点けて寛いでいると…。
ニュースキャスターが、
「次のニュースです。今日●×…」
ふとした違和感を覚えた。
「確か、3年前も同じ事件あったな。またかよ。」
心のなかで、そう思っているとき…、ニュースキャスターが…
「さて、2005年もあと3ヶ月となりました。●×………」
「えっ?」
私は、一瞬聞き間違えたと思い、カレンダーを見た。
「はっ?」
更に困惑した。200……5年?私は、加純に聞いた。
「加純、今2005年だっけ?」
加純がすぐに
「何言ってるのよ。明宏さん、大丈夫?」
と切り返してきた。
「あっ、ああ…。」
私は、拍子抜けた返事をした。が、どう考えてもおかしい。
「確か、今は2008年だったんじゃ。夢か?」
そう思った私は、初歩的な手段で確認をした。
「イテテ…。」
足をおもいっきり捻ってみたが、リアルな痛みを感じた。
「これは、現実なのか?」
私は小声でポツリと呟いた。
すぐに加純が、
「明宏さん、本当に大丈夫?疲れているんじゃない?」
と、私を気遣ってくれた。
私は、
「ちょっと、疲れてるのかもな。」
と、返しながらも頭のなかは、依然混乱した状態だった。


※この物語はフィクションです。