お馬さんは、迷っています。道ではありません。と言えば、そうでもあり、そうではない。お馬さんは、にんじんを探しています。しかし、にんじんは味が悪かったり、合わなかったり。それでも、来る日も来る日もにんじんを、探し続けてます。
かたちが悪くてもいいんです。普通に食べれればいいんです。吐き出したり、口もつけられないものよりかは、それくらいでいいんです。
嵐になっても、追い風で坂道転がり落ちても、向かい風で坂道上がれなくても、それでも諦めずに探してます。匂いをかぎながら、時には周りを見渡しながら、歩いて探してます。何時か、ぶら下げて走れる日が来ることを夢見ながら………。