「永遠の0」という本を読みました。


友人の間で、とてもいい本だということで話題になり

普段は読まないジャンルですが

夢中になって読みました。





戦時中、生きることに執着した一人の男について

彼を知る人達から話を聞くというスタイルで書かれています。


「告白」という本を読んだ時にも感じたのは

人にしても事実にしても

一つの方向からしか見なかったら、真実は見えてこないということです。


「この人はどんな人?」

と思った時、一人の意見を鵜呑みにしたら

それはある一面しか見えてきません。


聞けば聞くだけ、その人の色んな面が見えてきますが

それでもその人を語ることはできないんじゃないでしょうか。


「天知る、地知る、我知る」という言葉の通り

あとは自分しか知らない自分がいます。


そして私が見る子供達も、彼女らの一面でしかありません。











夫は自衛官なので

自衛隊というものがどんなものか

かじる程度は分かります。


この本の中での軍隊の様子を読んでみると

今の組織においても

変わったようで変わってないところがありそうでした。





訓練の際、手榴弾のピンが外れてしまい

教官はそれをお腹にかかえ、訓練生を避難させ

殉職したという話を聞く一方で


まだ記憶に新しい、原発に海水を注入するという任務を受け

ヘリコプターで作業をした際

水をかければ水素が発生し、爆発する恐れがあったことを

当の隊員は知らされないまま向かったという話も聞きます。


夫は怒っていました。

当然です、一緒に仕事をした仲間でしたから。


どこでどう伝えられなかったのかは知りませんが。


危険な事は人に任せて会議をしているような人達にとっては

所詮他人事なのかもしれません。





海外派遣に向かった友人のご主人は

帰国しても、半年あまり

夜寝ている時でも小さな物音に飛び起きていたらしく

とても心配していました。


もしそれが海外ではなく、日本の事だったら。

間違いなく夫は真っ先に向かわなければいけません。


今はまだ輸送用のヘリにしか乗っていませんが

一般の人を訓練するよりはるかに早いので

戦闘機にも乗ることになるかもしれません。

(身体が入れば、の話ですが。戦闘機はすごく狭いですあせる


そしてその時、私に言えるのは

「手足がなくなってもいいから、とにかく帰ってきて」

という言葉しかないのです。






一度、夜のフライトの時に

0時過ぎても帰ってこないことがありました。


何も連絡がないのだから大丈夫だろうと思ってはいましたが

やはり帰って来るまでは布団に入れませんでした。


「何かあったら、部隊から連絡がくるから」


と言われているので

フライトがある日は、電話が鳴るとすぐ出たりしていました。


その頃、操縦は神経を使うから・・・とか

ルートの下調べなんかにかなり時間を取っていましたが

この本を読んで、当時の夫の気持ちが

少し理解できたかもしれません。

(正直、あまり理解していませんでした。慣れればそうでもないんじゃない?なんて汗


今は離れているので、いつフライトがあるかも知らないし

心配することはなくなりましたが・・・

聞けば聞いたで心配なので、あえて聞きません^^;










私が思ってたのと違う。

そんな印象の本でした。

そして、生きることに執着するのは恥ずかしいことではなく

その気持ちこそがすべての原動力になるような気がしました。




日本経済が発展したのも

死に物狂いで生きようとした人達の世代が支えてきたからで

ちょうどその世代が定年になる辺りから

少しずつ、少しずつ変わってきてるんじゃないかな。


私の言うことだから、全くの見当違いかもしれませんが。




生きているだけで幸せを感じられた人達と

現代のように足りない、足りないという人達。


うまくまとめられないけど、

もう一度自分の生活を見直してみるいい機会なのかもしれません。


そして、私にとって

夫の仕事を理解するきっかけになった大切な本になりました。










今、憲法改正の話題が出たりしていて

夫自身、今のままでは日本を守れないと

改正を望んでいるようです。


でも改正されれば、夫はもっと危険な仕事をする可能性だって

当然あるわけで・・・。


夫は「日本を守るため」とは言うけど

「家族を守るため」とはあまり言いません。


「結果的に」そうなるだろう?と言うだけ。


俺は国を守るから、お前は家庭を守ってほしいと言われて14年。

ちゃんと守れているだろうか。





・・・・・それにしても。

一度くらい、「家族のために戦う」って言ってもいいだろうにぶ~ごちゃごちゃ