占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。
原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。
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アーティストのホロスコープをいつくか見ていますが、西洋のホロスコープは感覚的な性質を上手く表していると思うんです。
この作家さんはこんな感じというのが分かりやすかったり、発見があったり。
感覚的な性質はホロスコープのどこで分かるのか?
感覚は受け身の器官が重要です。
例えば耳を塞いでもうるさい音が遮れないのは、耳は最も受動的な器官だからです。
感覚的原理を司るのは金星。
金星は愛され方の好みなど表しますが、快楽原理というのも受動的なものです。
快不快に直接関わる星なので、脳内物質を出せる条件を表すと考えてもいいかもしれません。
感覚自体にも、面白い現象がいくつかあり、
例えば、共感覚と言われるものがあります。
「1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく 異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象をいう。
例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに、色や形を感じたりする。」
古典文学で有名なのは、アルチュール・ランボーの詩「母音」とか。
「A は黒、E は白、I は赤、U は緑、O は青」がそう。
※wikiから ランボーと原稿
共感覚の人って、じつは少なくないと思うんですよね。
だからといって、共感覚の人のホロスコープを読む期会も少ない。
アルチュール・ランボーのホロスコープです(ハウス関係なし)。
先に感覚を表すと言った彼の天秤座の金星に、双子座の土星がトラインのアスペクト。
土星は制限をかけるのですが、同時にそれは決定することでもあります。
ランボーの「A は黒、E は白、I は赤、U は緑、O は青」ってあやふやなものではなく、決定なのだと思います。
さらに天秤は守護聖金星の芸術的なビーナスで、知性を司る双子に土星というのは、色と文字で出来過ぎなくらいです。
同じタイプで、我が日本の誇る天才宮沢賢治。
彼も共感覚者といわれています。
ホロスコープは(ハウス関係なし)、
賢治の乙女座の金星にも、蠍座の土星がセクスタイルのアスペクト。
彼の金星は清純で凛とした感じですが、そこへ濃い蠍の土星が影響してくる。
「風の又三郎」や「セロ弾きのゴーシュ」など、清澄な音と得体のしれないデーモーニッシュさの駆け引きのような展開があります。
有名な賢治の下の絵って、音関連の共感覚がないと出ないし、間違いない感が個人的にあります。
(賢治の水彩画 月夜の電信柱)
彼の金星は天王星にもセクスタイルを持っていて、これはロシアの音楽家のスクリャービンなどもそうです。
賢治はランボーと違って転調があるというか、いきなり変遷するシュールテイストな特徴もあります。
共感覚の人はじつは多いのではないかと書きましたが、私自身も共感覚なのです。
私の場合は牡牛座の金星に魚座の水星のトラインが強いのですが、音を聞くと色やフォルムが決まってしまう。
仕事に役立つこともあって、MV制作時等には、この音はこの素材というものがハッキリしています。
そのままでいった方が、周囲の評価も良かったりします。
MVはリンクできないのですが、下記の劇での映像の1:20~1:36部分は、音から共感覚的に決まって出来てます。
金星とアスペクトがあれば必ず共感覚という事ではないのですが、しかし金星とアスペクトがないパターンは少ないと思います。
感覚的な金星の欲求を満たすことは、私は重要だと考えます。
金星によって、人生の充実度は変わります。
金星を無視した人生は、ぶっちゃけ干乾びてしまう。
金星が満足できている人生は、自分が満たされる感じがある。
ですので金星を読むことで満たされやすい人生を送る為の、生き方の方向が出ると考えています。
ただ他の星も重要で、例えば満足ではなく「救われる」とでもいう感覚。
誰もが抱える個人的な宗教性とでもいうもの。
これは金星ではなく、感情の月が重要だと思います。
月にまつわるところで、問題も救いも生まれる。
個人が生きてどう報われていくかは、やはり気持ちの問題なのです。
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