営業電話、ご存知ですよね?

私のところにもちょこちょこ来るんですよ。営業電話。

多いのはマンション投資の話でしょうか。

 

私「不動産Gメン瀧島」さんのファンですから、そうそうワンルームマンション投資になんぞ耳を貸しません。

そんなある日のことでした。

 

いつものように汗を垂れ流しながら街を歩いている私の携帯に、0800から始まる見知らぬ番号からの着信がありました。

 

「誰だ・・・?」

 

もうこの時点で私の迷惑電話センサーが黄色信号を点滅させ始めるわけです。

そりゃそうです。時間は19:30、この時間帯に見知らぬ電話がかけてくるなんてまず真っ当な用事であるわけがない。

とは言え私、見知らぬけたいからの着信は取らないとか言う無粋な男じゃないじゃないですか。いつだってティファニーソウルなオープンハートな男ですから、とりあえず出てみるわけです。何ならかけ直しちゃうからね。

 

「はい、もしもし」

 

『あ、もしもしー?私ゴールドなんちゃら(聞き取れなかった)と申しますけどー。』

 

もう私の中で確定演出が始まりました。

だってなんか後ろでガヤガヤうるさいし。明らかに大量のテレアポやってる奴らの喧騒だし。この軽いノリろくでもねえ奴だし。

大昔ハマりにハマっていたぱちんこCR AKB48の激アツリーチのBGM、重力シンパシーが頭の中で鳴り響きます。

 

「は?!すみません、後ろうるさくて聞こえないんですけど。」

 

『あー!えーっと!くぉいふぃじゃwふぁ ゴールドなんちゃらです!!』

 

やっぱり聞こえません。

面倒なんでもう着るかと思った刹那、

 

『えーと、スガノさんですよね!』

 

はいでた確定。俺スガノじゃねーし。調査不足甚だしいし。

 

「違います。」

 

『え!?スガノさんじゃないんですか!?』

 

「ええ、違います。」

 

『そっかぁ・・・』

 

「はい、それじゃ・・・」

 

『いやー!あなたラッキーです!!』

 

「は??」

 

『いえね!本当はスガノさんにお話しなきゃいけない話だったんですけど、あなたにお話しちゃいます!!』

 

「!?」

 

あまりにも急展開です。

スガノさんに話すべき内容を何の関係もない私カンノに話そうとしています。

守秘義務的にどうなんだとか、そんなラッキーな話思わず聞いちゃうじゃないか!!

 

「は??」

 

『大阪ご存知ですよね!!』

 

「はあ。」

 

『大阪の玄関口、ミナミエリアの心斎橋、わかりますよね??あのグリコの!』

 

「まあ一応。」

 

『そこのですね!エリア内の!もう人が集まってどうしようもないエリアに投資用のマンショ』

 

「興味ねえ。」ブツッ。

 

という訳で終わり方はいつもの”一切話しを聞かない&ガチャ切り”で終わったんですけど、そこまでの流れは見事でした。

まさか私の鉄壁のスガノじゃありません返しを予想もせぬ形で切り返し、更に30秒ほどの営業トークを繰り広げたんだから大したもんです。

営業マンかくあるべし。

その会社は間違いなくやばいとこだから、どこか真っ当な会社で頑張って稼いでね!!