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DJ MIKO blog

BASKETBALL & STREETBALL


- ニューヨーク地獄めぐり編 -

 

※個人の記憶を奔放に綴った内容ですので、事実と異なる点もきっとありますがご容赦下さい。

 


Dyckman Parkでの悪夢から一夜明け、2005年6月18日(土)を迎えます。

 

確定ではないものの、NYで最も格式のあるストリートコートの一つ「West 4th Street Courts」で試合が行える可能性があったので、昼過ぎに移動開始です。

 

先日訪れた時とは異なり、コート目の前の最寄り駅ではなく少し離れた駅で下車。
大通りをぞろぞろと歩いていると、道沿いのホットドッグ屋さんの店内で口いっぱいに頬張るとある人物を発見。

 

その人は、NY伝説のスクラッチDJ集団「The X-Ecutioners」メンバーのDJ Mista Sinistaです。
“Mista Sinistaがホットドッグ食ってんじゃん”と一人興奮していましたが、共有できる人が周りにいなかったので、だまって素通りとなりました。











そしてWest 4thに到着。ミドルスクールと思われる女子の試合の真っ最中です。
保護者が見守るなか、拡声器スタイルの女性による進行で、女子中学生とは思えないタフプレーが行われていましたね。
 
そちらが終わると、男達の試合がスタート。しかしそれと同時に、残念ながら今日は我々はプレーできないことが確定。1試合だけ見学し、別のコートへ移動することになりました。

 

そこは、West 4th、Rucker、Dyckman、これら同様に是が非でも行ってみたかった場所、Harlemにある「Kingdome」です。










どこかの駅からバスに乗り継いで向かったと記憶していますが、バスを降りて歩いていると、道端にDJブースとスピーカーを設置してBLOCK PARTYをする人達に出くわします。

Hip Hopが誕生した土地での、まさにHip Hopな光景に感動しましたね。





そこからすぐ横道に入り、日本の団地をさらに巨大化させたような集合住宅が立ち並ぶ、緑に囲まれたエリアへ。NYのラッパーのMVでよく見るような雰囲気です。

 

少し先に行くとひらけた空間があり、そこにDyckmanを遥かに上回る観客席に囲まれたコートが現れました。しかも観客でパンパンです。

 

この様子を見て、アテンドしてくれていた現地の方にこう言われます。

 

“そのカメラは絶対に手から離さないように”

 

改めてTV朝日さんから託されたビデオカメラをギュッと抱きかかえたのでした。








“近所のバスケ”にここまで人が集まるものなのかと驚愕し、パークによって空気感が全く異なることに感心し、何よりも、Dyckman同様にとんでもないレベルの試合に目が点となっていた我々一同。

 

お陰で通りかかる地元民に度々おちょくられましたが、それには全然意識が向かなかったですね。

 

そして着いた時に行なっていた試合が終わり、しばしのブレイクタイムになると、コートにEscaladeが登場。またもAND1ボーラーを拝むことができたのでした。











次のゲームが始まり、徐々に日も暮れだしたので、安全のためにKingdomeから退散。

 

今日のWest 4thが出場の可能性のあった最後の場所だったので、これでもうNYでゲームはできないのかと寂し気な一同。人のバスケの試合を見ると、自分も無性にやりたくなる彼らには酷な1日でしたね。

しかしその矢先、帰りのバスの中でKENSAKUに吉報が入ります。

 

"明日試合ができる。場所はRodney Park"

 

そのパークがあるのは、このバスが走るHarlemと同じくHip Hopの聖地、Brooklyn。
いよいよこのNYの旅も大詰めを迎えます。
 
つづく>