日本のストリートボールの聖地と言えば。
屋内ならクラブチッタ川崎と新木場スタジオコーストですね。野外ならやはり代々木公園バスケットボールコート、そして"横浜ドックヤードガーデン"です。
自分がまだガキンチョの頃、90年代から既に"ストバス"の大会「Street Basketball Crash」が行われ、2000年代にはストリートボールリーグ「LEGEND」が、怒涛の6連戦を行うなどヘビーユーザーと化していました。そして2010年代の現在、AND1が満を持して昨年からスタートさせた一大イベント「AND1 DTG JAPAN」にて、いま再びドックヤードガーデンにHOOPが建てられているのでした。
海外みたく街中にコートが普通にある国ではない日本。この国でのストリートバスケ、ストリートボールの歴史は、"HOOPを建てられる場所を探す"日々とも言えます。
シーズンゲームの全てを、屋外や商業施設内のオープンスペースで行っていたLEGENDがまさにそうで、コートを作れる空間を全国各地でひたすら探し回っていましたね。そして、最も長きに渡り愛用させてもらったのがドックヤードガーデン。かつて船を入港させて修理していた巨大建造物です。
横浜と言う場所、使用に際しての諸々の条件もベストでしたが、何よりそのロケーションに惚れ込んでいたのでした。ロケハンにくっ付いて行って、始めてあの空間を目の当たりのした時の衝撃は今でも忘れません。"なんじゃここは"、ですね。
それはきっと海外の人が見ても同じで、"日本のストリートボール、ヤバイとこでやってんじゃん"、そう言ってもらえる会場だと思います。2008年、様々な偶然が重なって、ストリートボール界の最重要人物"Bobbito Garcia"さんがLEGENDに訪れた時も、きっと良い会場だなと思ってくれたはずです。
それにしてもあの日はミラクルでしたね。
それにしてもあの日はミラクルでしたね。
"ハマのパイセン達"がいつだって手厳しい様に、ドックヤードガーデンにもおっかない一面があります。横浜は決して小僧達を調子に乗らせてはくれないのです。
おっかない一面、それは強風。いわゆる"ハマ風"です。なので開催時の天候によっては、あの重たいゴールを、両サイドの壁面とワイヤーで繋ぎます。風で浮かび上がっても飛んでいかない様に。勿論それは万が一、億が一の自体に備えているわけで、実際にそこまでの風が吹いた事はこれまで経験していません。
ただLEGEND時代に一度だけ、バスケが成立しないくらい風の強い日があり、史上唯一の"強風中止"がありましたね。
ただLEGEND時代に一度だけ、バスケが成立しないくらい風の強い日があり、史上唯一の"強風中止"がありましたね。
やはり横浜は一筋縄ではいかないです。
ストリートボールに長く関わってきた身としては、宿敵TEAM-S、すなわち横浜に勢いがあると嬉しい。同様に、ストリートボールの発火点、"AND1 MIXTAPE"で革命を起こしたAND1が仕掛けてくると、やっぱり嬉しい。
それが同時に見れる場所、それが「AND1 DTG JAPAN」です。まずは明日、2017年4月29日。本当に楽しみです。
この前は新木場で朝まで。明日は横浜で朝から。
ストリートボールは容赦なく人の生活を振り回しますね。
トコトン付き合ってみましょう。
トコトン付き合ってみましょう。