憧れの存在 | DJ MIKO blog

DJ MIKO blog

BASKETBALL & STREETBALL

_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6004.JPG
先日、我らがSpaceBall Mag主催による、高校生のスター選手を招集した大会、「FUTURE BOUND CLASSIC」が川崎で行われました。

"未来は明るい"、そう心から思わせてくれる、まさに超高校級のプレイの連続でしたね。試合中にあんなダンクをする高校生が日本にもいるなんて、本当に驚きです。

そんな熱い空間の協賛各社のなかには、adidas Basketballさんも。出場選手全員のウェアとシューズを完全サポート。このご時勢には凄いことで、今回の大会の価値、意義深さが伺えたのでした。
控室で新品のシューズを渡された時の、無邪気に喜ぶ選手達の表情を見ていると、こちらまで幸せになってしまいました。
「物品提供」、それは本当に尊いことなのです。

_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6005.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6006.JPG
自分が始めてお金を払わずして手にしたプロダクト、それは忘れもしないAND1さんのロンTEEです。懐かしのキャラクター"ザ・プレーヤー"が毒を吐いてるシリーズですね。2002年、まだ本格始動前のFAR EAST BALLERSが、クラブでパフォーマンスをする際の衣装として頂いたのでした。それは嬉しくて、大事に大事に着ていたものです。
 
しばらくして、FAR EAST BALLERSは幸運にもNIKE JAPANさんにサポートして頂き、どこの馬の骨かも分からないストリートのチームとしては、後にも先にもないであろう手厚い待遇を受ける事となります。
沖縄へツアーに行く際には、各人にユニフォーム、練習着、シューズ2足、移動用のキャリーバッグ。NYのストリート挑戦時には、お揃いの真っ白のJORDANで街を闊歩していて、道行く若者に凝視されまくっていましたね。"なんなんだこいつら"、そんな目をしていました。
でも、その通り。こんな幸運な事は、本当に"有り得ない"のです。
_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6002.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6001.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_105APPLE_IMG_5999.JPG
「この状況を当たり前と思うな」、その意識をメンバーが忘れない様に、常に注意を払っていた事を思い出します。モノもらう事に慣れ、いつしか"もらえる事への有難さ"、ではなく"もらってない事への不満"へと、人は意識が向いてしまう。慣れとは恐ろしいのです。
そして現在は、ballaholicさんやAKTRさん、Watch&Cさんなど、一からモノを作って売る、それに懸命にトライする人達を間近で見ているので、以前よりさらに物品提供と言うサポートが、どれだけ凄い事なのか痛感しています。
 
それでもメーカーさんが、選手やチームにサポートをしたいと思う理由。それは一語で言えば「憧れ」です。
 
選手にとって、子供達にとって、観客にとっての「憧れの存在」。その人が身に着けている事で、"憧れのあの人に近づきたい"、そう思ってプロダクトを手に取ってくれる。
 
または、サポートするメーカー側の人、その人自身にとっての「憧れの存在」。それが例え人目に触れない状況下の人物やチームであっても、その姿勢やメンタル、志に憧れ、"何か後押しをしたい"、そのひとつがモノによるサポートです。
 
いずれにせよ、他者にとっての憧れの存在でなければなりません。自惚れた人、感謝のない人、自分ひとりの力ではない事が分からない人は、バスケが上手かろうが到底憧れられません。
自分も常に自戒しないといけませんね。しかもそれはプロダクト提供だけでなく、サポートしてくれている周りの環境全てに対してです。
_var_mobile_Media_DCIM_105APPLE_IMG_5995.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_105APPLE_IMG_5992.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_105APPLE_IMG_5998.JPG
2000年代当時、与太者集団だったFAR EAST BALLERS。その活動や、幼稚ながらも抱いていた野心の中に、少しでも"憧れ"を見出してくれ、手厚いサポートと厳しい指導をしてくれた人がいます。

自分達にとってはまさに"命の恩人"。いなかったらとっくにストリートコートの隅で野たれ死んでいたことでしょう。その頃はNIKE JAPANさんの社員でしたが、現在はあの『ABOVE MAGAZINE』編集長。さらにそのABOVEは、進化版『FLY Magazine』として3月に再スタート。その誌面上にて、いまだ我々はあの人のお世話になってしまうのでした。
まともな恩返しができるのは果たしていつになるんでしょうかね。

_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6010.JPG