ストリートボールの聖地 | DJ MIKO blog

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BASKETBALL & STREETBALL

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日本にも"ストリートボールの聖地"があります。関東で挙げると、野外のコートなら代々木公園や駒沢公園。屋内の"箱"であれば、川崎のクラブチッタ、そして新木場スタジオコーストです。
90年代の"ストバス"時代から会場となっていた歴史のあるクラブチッタに対し、まだ比較的新しい新木場スタジオコーストは、どう聖地化していったのでしょう。自分の経験の範囲内でしか語れませんが、考証に試みます。

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自分やFAR EAST BALLERSが初めて新木場を訪れたのは、2004年2月。盛りだくさんのイベントの1コンテンツとしてバスケがあり、駐車場で3on3大会、屋内のフロアでエキシビション、ステージでパフォーマンスと、大忙しの1日でした。
前日のリハで通された控室の広さと絢爛さに、小僧達は大いに舞い上がったものです。でも今や、その控室をBALLER達が我が物顔で占領しています。

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同年8月、渋谷にあった伝説のバスケショップ「PLAYERS」主催の『ALL STAR WEEKEND 2004』が開催されます。
当時は一触即発だったFAR EAST BALLERSと侍BALLERSのパフォーマンス対決や、名だたるBALLERが出場した1on1東京最強決定戦での、若かりしMAMUSHIの準優勝→号泣など、内容充実な歴史的イベント。この日をもって、「新木場スタジオコーストは特別な場所」と言う認識がシーンに広がったと思います。

そして翌年2005年、『LEGEND』開幕。
オープンスペースでの過酷なレギュラーシーズンの末、生き残った者が辿り着けるグランドチャンピオンシップ。その会場に選ばれたのが、新木場だったのです。設備やキャパからして、ストリートボールの興業にはこの規模が最適でした。それは今も変わりませんね。

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LEGENDが大仰に謳った事もあり、ここらで"新木場スタジオコースト=ストリートボールの聖地"が確定。
そうそう使用させてもらえる会場ではなく(1年前には申し込まないと空いてない)、シーズンラストや特別イベントでもない限り使えないので、レア感、プレミアム感もより高まりますし、海沿いのヒトケのない倉庫街にあるその立地も、非日常感に拍車をかけます。裏でのBALLER達のそわそわっぷりも他の会場の比ではないですね。

LEGENDにMAN ON FIRE、Red Bull King of the Rock、そしてまさに今夜のSOMECITYなど、千数百の観客を集めるモンスターイベントが開催されています。
開演前、あの高い天井のフロアにいると、何やら聖なる空気が漂っている気がしますし、いざ始まれば、文字通り非日常なドラマが次々生まれます。本当にあそこには何かが宿っているのではないでしょうか。

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そんな我々の特別な場所、新木場スタジオコーストとは本来どんな建物なのか。それは日本どころかアジア有数のハイクラスなCLUB & LIVE HOUSEです。シャンデリアが輝くエントランスに始まり、たくさんのダンスフロア、奥にはプールまであります。
あの豪華絢爛な控室も、実際は国内外の有名音楽アーティストやVIPをもてなす空間。汗だくのBALLER達がユニフォームを脱ぎ捨てる場所じゃないのです本来。

それなのに、隙をついて、ストリートボールがまたも占拠。
メインフロアの真ん中にドカドカとコートを敷いて、野蛮にも試合をやりだすのです。その上勝手に、聖地だ約束の場所だと呼んだりしています。傍から見たら意味不明ですが、こっちからしたら人生を左右する運命の土地。現に今夜は東京ストリートボールの最強チームが決まるとの事です。

聖地には少なくとも年一回は巡礼したいところ。なので自分も今から新木場に行ってきます。

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