2年数ヶ月振りの
ディナーショー、無事に終わったよ。

色んな事が久々で

もう少しで思い出になりそうだったし滝汗



今回は何といっても
今までの振りを思い出す作業もほぼゼロからに加え

終わった今だからこそ明かせる
「ダンシングヒーロー登美丘高校バージョン」
の追加だった。

本番6日前のスタッフ入れ込みリハの時の
ご本人からの指示。

というかアツい要望があり

何とかしたい!とも思いつつも
振付師がいるわけでもなく、僕らダンサーが
YouTubeをみて
振りを起こし

本人に俺一人で教えに行ったりと


そしてそれを踊る事になったのは

今までディナーショー歴史の中でかつて無い程の重圧を感じたんだよねぇ。



これを動画からパクって踊るっていうんだから


おったまげ〜

ちゃったワケですわ。



補足するならば 
僕らプロダンサーというのは
自分達で「それ風、テイスト」をクリエイト(創り出す事を)していくのは得意なのだが

他人様の踊りを映像を通してそのままパクったり、同じ様になぞって覚えたりする事は普段していないし
ダンサーとして、しないのである。




だが、そんな事は言っていられない
ショーの為にやるべき事もやるのが仕事。
   



相方のたーくんがその全体リハーサルに他の仕事でいなかったので



まずは別日に
ご本人とたーくんと3人で

この動画のどこを引用するのかを要望を聞いてから

2人だけで4時間程度のリハーサルで
振り入れをそれなりに完成させた。


フルコーラス(ノーカット)のダンシングヒーローは
約4分近く。



アラフィフな俺達には
この高校生の動作は激しく、コンテストの為に部活で一日何時間と躍って鍛え上げた身体に
一朝一夕についていけるワケもなく


踊り終わった後は
全身から大量の汗と、意味の分からない足裏の激痛や首の痛み、身体全体が筋肉痛になるであろう疲労感に覆われながらも

本番直前まで
この身体を引きずって
他のリハーサルもこなしながら


当日を迎えた。


本番は
他のナンバーのリハーサルをあまりしていないので
それこそ色んな箇所が不安でありながらも

僕らの長年の経験で
ダンシングヒーロー含め
ケアレスミスこそあったものの無事に踊りきったのであった。




さて
ディナーショーは
一日2回あるのだが



何とこのディナーショー始まって以来の難所であった「ダンシングヒーロー登美丘高校バージョン」は



昼のショーの時には踊ったのだが

お客様の盛り上がり的にはそれほど良くなかったのか
ご本人の判断で

夜のショーでは
ダンシングヒーローをカットし

違うナンバーに差し替えたのだ。


やはりラストはご本人の持ち歌
そしてそれはお客様も踊れる様な簡単な踊りがある
歌振り入りの演歌調の曲に差し替えたのだが


やはりこれが正解なのだろう
最後は大盛り上がり、大盛況ニヤニヤで幕を閉じたのであった。



あれだけ集中して
動画を見まくってリハーサルをして、早朝から移動してはご本人に振付したり
当日もそのリハーサルの為AM8:00に日航成田のホテルに到着したりと


本当にバタバタバタバタしっぱなしだったが


まさかの昼の部のみで
ダンスをカットして差し替えがあると



さすがに脱力感が先にきてしまったのも否めなかったアセアセ




でも今回
このダンシングヒーロー登美丘バージョンがあったからこそ

改めて勉強出来た事があった。


いくつもあるが
ひとつをピックアップするならば

演者のやりたい事とお客様の観たい事のギャップを肌で感じた事でもあった。



そこにはニーズだったり、地域性だったり
エンタメの中のディナーショーとは何か

だったりした事だ。



有名芸能人ですら
視聴者や観客を虜にする為に
空気を感じてその場その場で出すものやコメント、作品や、はたまた立場すらをも変える


そんな努力をしている間近で
共に苦労した瞬間。



これこそ
カットされた事を云々するのではなく



苦労してでもやるべき事にトライして
そこから学んで変化していく事実を

目の当たりにしたのだ。




この感覚は
血となり肉とならなければいけない

否応でもそうなったのである。




現場。

振り返れば僕はこの空気感に育ててもらった。




最近でこそご無沙汰で体感していなかったが

改めてこの現場特有の
張り付いた空気の瞬間を感じ



目が覚める思いでもあった。




今回のディナーショーは

ディナーショー至上最高に大変だったが

同時に
ディナーショー至上、最高に経験をさせてもらったのである。




今後は
月末にあるチャコットスタジオバフォーマンス
そしてこれからの教えや振付、はたまたエンタメに生き抜く術すらに

インスパイア、そして反映していきたい





改めてそう思えたショーであった…!!