1998年4月から始めたスタジオエースの教えが
幕を閉じた。



惜しいことに
19年と11ヶ月間という期間だった。







きっかけは
「教える事によって自分を磨く」



それは僕の先生であった、とある有名女性ダンサーが
教えを始めたきっかけであることを知って


血気盛んだった当時の僕は
「今の自分が出来ることだけを教えるなら出来るハズ」
と思い、スタジオエースで教え始めた。




始めた当初は
今振り返れば、本当にまだまだ未熟なダンサーだった。



前半期は
技術よりもアツさや勢いを伝え
自らが派手に踊り、それを真似してもらう、といった教え方がメインで



中盤では
プロプレーヤーとして忙しくなった為に、代行も多かったが
現場の対応力を伝えプロダンサーを育成に時間を費やし、また他のスタジオに負けじと、振付の量を増やしたり


後半期には
しっかりとした基礎、そこからの技術を伝え

生徒の育成にチカラを入れ、時には精神論まで伝えたり
ナンバーとしては振付の作品性にこだわったりと



今こうして振り返って記してみても


生徒に教えていながら、僕自身勉強させてもらい、進化を遂げていたのだ

ということを再認識した。




でもやはり一貫として変わらぬ想いは


踊りの楽しさを伝えたい
ということ。


これはスタジオエースを教え始めた時から
終わりまで
なんら変わること無く貫いてきた自負がある。




だが
ダンス以外の事柄もそうだが
楽しいだけで何かが身に付くということは無く


本当にうまくなる為にも
本当の意味で楽しんでもらえる様に

辛いことも伝えてきた。




でも、この先必ず
その上達した生徒が振り返ってみたときに

あの辛いことを越えたから今がある

と思ってくれればいい


そんな思いでムチを打っていた。



そしてそのムチは自分にも振りかかるワケで

自分が出来ないことを生徒にだけ強要できる訳もなく


強く教えた時には

まさに自分も鍛えられていた


ということも述べておく。





そして
ダンスを楽しく踊る場を提供するものとして


来てくれる、集ってくれる生徒には

根本に
「ありがとう」という気持ちがなければいけない


くさい事を云えば

通ってくれた皆に対して

生徒愛がなければ
何かを教えてはいけない


と思っていることも付属しておく。





それは変わらずにやってきた。



そしてこれからも

やっていく。




最後に

今まで通ってくれた生徒達に
改めて感謝です。

踊りであっても、そうでなくとも多方面で活躍してくれている事が

本当に嬉しいのです。



そこには血の繋がりこそないものの
見えない絆を感じています。




生徒になってくれて
本当に
ありがとうございました。





またいつか
そんなクラスが開講出来るように
多方面で頑張っていきますので




今後も宜しくお願い致します。