ひと月遅れの掲載になってしまいました。
けっこうな時間、「カルミナ・ブラーナ」が鳴り渡る冒頭から、「すごいアルバムを作ってやろう」という制作陣の意気込みが伝わってくる作品。アイドル史上、これほどサウンド的に冒険した、「革新的な」アルバムはなかったのではないでしょうか。
5TH DIMENSION【アマゾンオリジナル絵柄トレカ特典付き】(初回限定盤A)
※特典等については把握してないので、各自でご確認ください。
芸能史上最悪の某集団に巻き込まれてまともにブログが書けなくなってしまった間に、ももクロがすごいことになってたみたいで、このアルバムも累計20万枚以上売り上げてるようですね。これは予想以上。今のももクロの勢いを表した数字ということなんだろうけど、仕様が３種類あるとはいえこんな、「誰もが知っているヒット曲」が入ってるわけでもない、しかもとっつきにくいアルバムを、握手会もやらずに、これだけ売り上げるとはまさに快挙。
待望の2ndアルバム!
ボーナスCD付の2枚組!
初回限定盤A [CD+CD]
商品番号:KICS-91899
2012年11月17日Zepp Tokyoにて開催された、ももいろ夜ばなし第一夜「白秋」一部LIVE CD付き
[収録内容]
1. Neo STARGATE 作詞:森 由里子 作曲:大隅知宇 編曲:TeddyLoid
2. 仮想ディストピア 作詞:只野菜摘 作曲:AKIRASTAR 編曲: AKIRASTAR
3. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 作詞:前山田健一 作曲: 前山田健一 編曲:前山田健一
4. 5 The POWER 作詞:いとうせいこう 作曲:MURO・SUI 編曲:MURO・SUI
5. 労働讃歌 作詞:大槻ケンヂ 作曲:IAN PARTON 編曲:IAN PARTON
6. ゲッダーン! 作詞:下地 悠 作曲:Damian J.Kulash Jr. 編曲:Damian J.Kulash Jr.
7. Z女戦争 作詞:ティカ・α 作曲:ティカ・α 編曲:近藤研二
8. 月と銀紙飛行船 作詞:岩里祐穂 作曲:永井ルイ 編曲:永井ルイ
9. BIRTH BIRTH 作詞:前田たかひろ 作曲:NARASAKI 編曲NARASAKI・ゆよゆっぺ
10. 上球物語 -Carpe diem- 作詞:Zopp 作曲:横山 克 編曲:横山 克
11. 宙飛ぶ! お座敷列車 作詞:桑原永江 作曲:佐藤 晃 編曲:長谷川智樹
12. サラバ、愛しき悲しみたちよ 作詞:岩里祐穂 作曲:布袋寅泰 編曲:布袋寅泰
13. 灰とダイヤモンド 作詞:只野菜摘 作曲:前山田健一 編曲:近藤研二
その冒頭を聴いていると、NASの"Hate Me Now"が先に頭の中を流れてしまうのだけど、それはともかくそうしてやおら始まる1.。ジャンル的にはダブステップということになるんだろうけど、♪生まれ変わる の後入り込んでくる「攻撃的な」エレクトロニックなビートが単純に気持ちよくて、そこから一気にアルバムの世界に引きずり込まれてしまう。その時々の流行り、あるいは先端の音楽をアイドルソングに取り入れるのはこれまでも、そして今の「アイドルブーム」の中ではなおのことしばしば行われていることだけど、いわば「おいしいとこ取り」的にカッコイイ音楽を取り入れてみましたというのではなく、真に何か新しいことをやろうという気概の下に先端の音楽を取り入れた例は過去なかったんじゃないかと思う（一筋縄ではいかない詞や楽曲構成にも注目）。
考えたらももクロはいろいろな意味で常に「革新」だったんだ。初期の頃は「行き当たりばったり」という言葉が似つかわしかったにしろ（笑）
してみるとこれはアイドル史上の「Sgtペパーズ」みたいなものと思えばいいのかなあ、ストロベリー・フィールズでも始まったのかと思うような曲もあるし―という「月と銀紙飛行船」はこのアルバム中もっとも好きな曲。浮遊感のあるファンタジーテイストの曲だけど、やたら半音が使われていて、（あまりよく分かっていないで書いているのですが）レディオヘッドにこんな感じのメロディーなかったっけというような偏差値の高さを感じさせる曲。このアルバムを通して感じるのは、「サラバ～」から顕著になった「ももクロも楽曲制作にカネをかけられるようになったんだなあ」という「現実」とともにこの「偏差値の高さ」。ももクロ流おちゃらけブギ「宙飛ぶ！お座敷列車」ですら、「ももクロらしくて楽しい」というより、よく出来ているなあ、という感心の方が先に立ってしまう。その他「ゲッダーン！」の一見コミカルな「鐘の音」にしてもトム・ヨーク関係の曲にありそうでむしろ「高踏的」と思ってしまうし、「5th The Power」（タイトルはPEの"Fight the Power"から？）はラップよりもサビの歌メロの出来のよさに感心してしまう。説教調の詞が少々気に食わない（笑）「BIRTH Ø BIRTH」は、（サビの半音上げはよくあるけど）最後のサビ以下を１音下げるとかヒネてるし―
そして一曲のみ参加の前山田健一は、ラストのバラード「灰とダイヤモンド」で、ソングライターとしての地力を示した。
さあ、問題はこの偏差値の高さを、ももクロメンバーが受け止め切れているのか、という点。このアルバムが、アイドル史上、ひいては日本の音楽史上に残る傑作となるのか、それとも壮大な勘違いで終わるのかは、これからの彼女ら次第、だ(^-^;
5TH DIMENSION【アマゾンオリジナル絵柄トレカ特典付き】(初回限定盤B)(DVD付)
初回限定盤B [CD+DVD]
商品番号:KICS-91900
「Neo STARGATE」「BIRTH BIRTH」MUSIC VIDEO収録 DVD付き
5TH DIMENSION
けっこうな時間、「カルミナ・ブラーナ」が鳴り渡る冒頭から、「すごいアルバムを作ってやろう」という制作陣の意気込みが伝わってくる作品。アイドル史上、これほどサウンド的に冒険した、「革新的な」アルバムはなかったのではないでしょうか。
5TH DIMENSION【アマゾンオリジナル絵柄トレカ特典付き】(初回限定盤A)
※特典等については把握してないので、各自でご確認ください。
芸能史上最悪の某集団に巻き込まれてまともにブログが書けなくなってしまった間に、ももクロがすごいことになってたみたいで、このアルバムも累計20万枚以上売り上げてるようですね。これは予想以上。今のももクロの勢いを表した数字ということなんだろうけど、仕様が３種類あるとはいえこんな、「誰もが知っているヒット曲」が入ってるわけでもない、しかもとっつきにくいアルバムを、握手会もやらずに、これだけ売り上げるとはまさに快挙。
待望の2ndアルバム!
ボーナスCD付の2枚組!
初回限定盤A [CD+CD]
商品番号:KICS-91899
2012年11月17日Zepp Tokyoにて開催された、ももいろ夜ばなし第一夜「白秋」一部LIVE CD付き
[収録内容]
1. Neo STARGATE 作詞:森 由里子 作曲:大隅知宇 編曲:TeddyLoid
2. 仮想ディストピア 作詞:只野菜摘 作曲:AKIRASTAR 編曲: AKIRASTAR
3. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 作詞:前山田健一 作曲: 前山田健一 編曲:前山田健一
4. 5 The POWER 作詞:いとうせいこう 作曲:MURO・SUI 編曲:MURO・SUI
5. 労働讃歌 作詞:大槻ケンヂ 作曲:IAN PARTON 編曲:IAN PARTON
6. ゲッダーン! 作詞:下地 悠 作曲:Damian J.Kulash Jr. 編曲:Damian J.Kulash Jr.
7. Z女戦争 作詞:ティカ・α 作曲:ティカ・α 編曲:近藤研二
8. 月と銀紙飛行船 作詞:岩里祐穂 作曲:永井ルイ 編曲:永井ルイ
9. BIRTH BIRTH 作詞:前田たかひろ 作曲:NARASAKI 編曲NARASAKI・ゆよゆっぺ
10. 上球物語 -Carpe diem- 作詞:Zopp 作曲:横山 克 編曲:横山 克
11. 宙飛ぶ! お座敷列車 作詞:桑原永江 作曲:佐藤 晃 編曲:長谷川智樹
12. サラバ、愛しき悲しみたちよ 作詞:岩里祐穂 作曲:布袋寅泰 編曲:布袋寅泰
13. 灰とダイヤモンド 作詞:只野菜摘 作曲:前山田健一 編曲:近藤研二
その冒頭を聴いていると、NASの"Hate Me Now"が先に頭の中を流れてしまうのだけど、それはともかくそうしてやおら始まる1.。ジャンル的にはダブステップということになるんだろうけど、♪生まれ変わる の後入り込んでくる「攻撃的な」エレクトロニックなビートが単純に気持ちよくて、そこから一気にアルバムの世界に引きずり込まれてしまう。その時々の流行り、あるいは先端の音楽をアイドルソングに取り入れるのはこれまでも、そして今の「アイドルブーム」の中ではなおのことしばしば行われていることだけど、いわば「おいしいとこ取り」的にカッコイイ音楽を取り入れてみましたというのではなく、真に何か新しいことをやろうという気概の下に先端の音楽を取り入れた例は過去なかったんじゃないかと思う（一筋縄ではいかない詞や楽曲構成にも注目）。
考えたらももクロはいろいろな意味で常に「革新」だったんだ。初期の頃は「行き当たりばったり」という言葉が似つかわしかったにしろ（笑）
してみるとこれはアイドル史上の「Sgtペパーズ」みたいなものと思えばいいのかなあ、ストロベリー・フィールズでも始まったのかと思うような曲もあるし―という「月と銀紙飛行船」はこのアルバム中もっとも好きな曲。浮遊感のあるファンタジーテイストの曲だけど、やたら半音が使われていて、（あまりよく分かっていないで書いているのですが）レディオヘッドにこんな感じのメロディーなかったっけというような偏差値の高さを感じさせる曲。このアルバムを通して感じるのは、「サラバ～」から顕著になった「ももクロも楽曲制作にカネをかけられるようになったんだなあ」という「現実」とともにこの「偏差値の高さ」。ももクロ流おちゃらけブギ「宙飛ぶ！お座敷列車」ですら、「ももクロらしくて楽しい」というより、よく出来ているなあ、という感心の方が先に立ってしまう。その他「ゲッダーン！」の一見コミカルな「鐘の音」にしてもトム・ヨーク関係の曲にありそうでむしろ「高踏的」と思ってしまうし、「5th The Power」（タイトルはPEの"Fight the Power"から？）はラップよりもサビの歌メロの出来のよさに感心してしまう。説教調の詞が少々気に食わない（笑）「BIRTH Ø BIRTH」は、（サビの半音上げはよくあるけど）最後のサビ以下を１音下げるとかヒネてるし―
そして一曲のみ参加の前山田健一は、ラストのバラード「灰とダイヤモンド」で、ソングライターとしての地力を示した。
さあ、問題はこの偏差値の高さを、ももクロメンバーが受け止め切れているのか、という点。このアルバムが、アイドル史上、ひいては日本の音楽史上に残る傑作となるのか、それとも壮大な勘違いで終わるのかは、これからの彼女ら次第、だ(^-^;
5TH DIMENSION【アマゾンオリジナル絵柄トレカ特典付き】(初回限定盤B)(DVD付)
初回限定盤B [CD+DVD]
商品番号:KICS-91900
「Neo STARGATE」「BIRTH BIRTH」MUSIC VIDEO収録 DVD付き
5TH DIMENSION