密やかな木管の和音,細やかな弦の動きからあっという間に森の妖精の世界にいざなわれ、ロマンティックなメロディ,浮き立つような舞曲などが次々に登場して一瞬も耳をそらすことのできないきわめて魅力的な序曲。作曲家17歳時に書かれたこの佳曲に始まるメンデルスゾーンの<夏の夜の夢>は、このドイツ・ロマン派の美質が最もよく表れた曲であると言えるでしょう。
Mendelssohn: A Midsummer Night's Dream, Op.61
Mendelssohn: A Midsummer Night's Dream [Import] [from US]

Felix Mendelssohn (作曲), Andre Previn (指揮), Delia Wallis (Mezzo Soprano), London Symphony Orchestra (オーケストラ), Lillian Watson (Soprano)

■メンデルスゾーン:<真夏の夜の夢> プレヴィン&ウィーン・フィル icon

※上はプレヴィン旧盤。全曲完全録音。英語。
 下はプレヴィン新盤。一部カット。ドイツ語。
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誰もが知っている「結婚行進曲」(トランペットのパパパパーン, パパパパーンというファンファーレで始まるあれ)は、この劇音楽の中の曲。※Amazonでは試聴もできます。
ホルンが、幻想的な息の長いメロディを歌う「夜想曲」も名曲(個人的な思い入れもあって少し泣ける)。

実はこの劇音楽、少々変則的な作曲の経緯をたどっているのですがそれについては;
夏の夜の夢 (メンデルスゾーン) - Wikipedia

W.シェイクスピアの原作については;
夏の夜の夢 - Wikipedia

夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)
夏の夜の夢・あらし

実は読んでないダメな俺(^^;

原題の"Midsummer Night's Dream"のmidsummerとは「夏至」のこと(大文字で洗礼者ヨハネの祭日の意味も)。
夏の短い夜のひと時を、メンデルスゾーンのロマンティックな音楽で―
#日本の気候とは合わないかもしれませんが(^^;