えっ……?


俺は、リアルに言葉を失っていた。

これほどに美しい女は、見たことがない。

いや、マジで……。

これは幻か……!?


「アイ……? アイスコーヒーでよろしいですか?」

ニッコリと笑った彼女に、俺は正直見とれてしまっていた。

いや……これじゃ、ただの怪しい男じゃないか……。

ヤバい……。


「あ、アイ……スコーヒーを、ひとつ……ください……」

俺は、そんな風に彼女に伝える。

独りなのに、ふたつってことはないけどな……。


「ご注文を繰り返しますね。アイスコーヒーをひとつ」

「あ、はい!ひとつ!」


彼女がクスっと笑った。

ヤバい……かわいすぎる……。


俺は、無意識に彼女の胸につけたネームプレートをチェックしていた。


早乙女ルリ……ルリちゃんか……。

身長は150cm、かなりスレンダーなカラダだ。

年の頃は……20歳過ぎだろうか?


俺は、ついついルリちゃんのことを目で追ってしまっている。

いや怪しいだろ、俺……でも……。


ルリちゃんも、なぜか首を傾げながら俺のことをチラチラ見ている……?

いやいや、気のせいだよな……。