60


「あ、あぁ……でも、ちょっと待って……俺も裸だし……」


「あっ、そうだよね……ごめんなさい! じゃぁ、待ってる!」


「あぁ、ちょっと待っててくれ! すぐに出るからさ!」



そう言って俺は、バスルームに向かう。



軽く汗を流しながら、俺は考えていた。



メグは、ちゃんと汗をかいていた……。


本当に、良かった……。



俺は置いてあった服を着て、急いでバスルームを出る。



「メグ、お待たせ!」



しかし、メグの返事はない。



えっ?



俺は、メグがいるはずのリビングルームを見渡す。



しかし、メグの姿はどこにも無かった。



メグ……メグ!?



俺は、焦っていた。



メグが消えてしまった!?


どうして……!?



メグは、自分の意志でこの部屋から消えたのだろうか?



いや、それとも……!?



そのとき俺は、また背中に嫌な汗をかいていた。



メグは、もしかしたら……またブラックエンジェルに……?



そのとき、突然部屋のドアが開いた。