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とりあえず、家に帰ろう……。
汗だくになった俺は、とにかくシャワーが浴びたかった。
時間が経てば経つほど……エンジェルとのことが、夢のように思えて来る。
だけど……。
JR秋葉原駅へと歩きながら、俺は首の後ろに無意識に手をやる。
首の後ろが、かなり日焼けしたようだ。
ヒリヒリと痛みを感じていた。
カラダは火照って、もしかしたら熱射病の一歩手前だったのかもしれない……。
それほどに長い時間、俺はエンジェルを捜して秋葉原の街を歩き回った。
最初から、俺には分かっていたのかもしれない。
いくら捜したって、エンジェルに逢うことなんて……何かキッカケを見つけることなんて出来やしないんだって……。
さて、これからどうするかな……。
思いのほか、俺は冷静だった。
それは、自分でも可笑しくなるくらいに……。
エンジェルを諦めきれるのか?
いや、その答えはNoだ。
だからこそ俺は、冷静でいられた。
俺は、必ずエンジェルを見つけ出す。
それが、今の俺の生きる意味だったから……。
秋葉原駅の入り口が近づいていた。
そのとき……!
えっ?
エンジェ、ル……!?