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秋葉原の街を、俺は歩き回る。



エンジェル……どこに居るんだ……いったい、何処に……?



当たり前といえば当たり前だが、まったく手掛かりはない。



暑い……今日も、気温は35℃を超えているのだろう。



しまったな……ハンドタオルも忘れちまった……。



吹き出す汗をTシャツの袖で拭いながら、俺はエンジェルを探して歩き回る。



iPhoneで、時間を確認する。


液晶画面の時間は、午後0時を回っていた。



俺は自動販売機で、マックスコーヒーを買う。


ゴクゴクと喉を鳴らしながら、一気に飲み干す。



甘いコーヒーが、一瞬にして胃の中に流れ込んだ。



ふぅ、とひとつ息を吐いた俺は雲ひとつ無い青空を見上げた。



俺は、何をしてるんだろう……。



確かに、そんな気持ちが俺を包んでいた。


だけど……。



今の俺には、ただエンジェルを捜すことしか出来なかった。


いや、そうしたかった。


ただ、そうしたかった。



俺は、同じルートを今度は逆に回りながらエンジェルの姿を捜す。



居ない……どこにも居ない……。



汗が目に入って、痛い。


同時に溢れ出した涙を、乱暴にまたTシャツの袖で拭く。



俺は、どうすれば良いのだろう……いったい、どうすれば……!?