27
これは夢か、現実か……。
でも、もうそんなことはどうでも良い。
エンジェルがそばに居て、俺はとても幸せだった。
この瞬間が永遠に続くなら、いま死んでもいい。
それほどに、俺は幸せだった。
でも本当は、そうじゃない。
俺は、ずっとエンジェルと一緒に居たい。
そう、永遠に……。
気が付くと、エンジェルは悲しそうに俺を見つめていた。
どうして?
どうして、そんな顔をするんだよ?
こんなに幸せなのに……。
君も、そうだろ……エンジェル?
「……ありがとう、ユート……あたし幸せだったよ……」
「何言ってるんだよ? 幸せだったって……どういう意味だ?」
エンジェルに出逢った時から感じていた、漠然とした不安……。
大切な存在を失ってしまうのではないか? という恐怖……。
まさか!?
「……本当のことを言うね、ユート……あたしは……」
「言うなよ! 言ったら……君は、きっと……」
エンジェルは、そのとき何故かニッコリと笑った。
それは、今までに俺が見たなかで最高に美しい笑顔だった。
「……あたしは、本当は……ユートを殺しに来たんだよ……」