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これは夢か、現実か……。



でも、もうそんなことはどうでも良い。



エンジェルがそばに居て、俺はとても幸せだった。



この瞬間が永遠に続くなら、いま死んでもいい。


それほどに、俺は幸せだった。



でも本当は、そうじゃない。


俺は、ずっとエンジェルと一緒に居たい。



そう、永遠に……。



気が付くと、エンジェルは悲しそうに俺を見つめていた。



どうして?


どうして、そんな顔をするんだよ?



こんなに幸せなのに……。


君も、そうだろ……エンジェル?



「……ありがとう、ユート……あたし幸せだったよ……」


「何言ってるんだよ? 幸せだったって……どういう意味だ?」



エンジェルに出逢った時から感じていた、漠然とした不安……。


大切な存在を失ってしまうのではないか? という恐怖……。



まさか!?



「……本当のことを言うね、ユート……あたしは……」


「言うなよ! 言ったら……君は、きっと……」



エンジェルは、そのとき何故かニッコリと笑った。



それは、今までに俺が見たなかで最高に美しい笑顔だった。



「……あたしは、本当は……ユートを殺しに来たんだよ……」