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エンジェルは、寂しそうに微笑みながら俺に言った。



「……理屈なんて必要ないんじゃないかな? でも、やっぱりどうしても知りたい?」


「……いや、ホントは……そんなことなんか、どうでも良いのかもしれない……」



俺の気持ちは、本当にそうだった。



ただ、いま一番心配なのは……エンジェルという存在が居なくなってしまうこと……。



だから、そうならないために……どうすれば良いのか……。



それを知るためには、どうしてエンジェルが俺の前に突然現れたのか……。


その事を知っていたほうが良いのでは?と思っただけなんだ。



「あたしはね、ユート……ユートに逢いたかったから現れたんだよ!」


「そう、か……そうだよな……理由なんか、どうでも良いんだよな……」


「そうだよ、ユート……あの夢の中でユートに出逢ってから……あたしは……」



エンジェルの言葉の続きは、訊かなくても分かっていた。


それは、きっと俺と同じ気持だったからだ。



好きになるのに、理由なんていらない。


心が動いたこと……それが全てなんだ。



そして、大切に思えること……自分よりも大切に思えること。


それが、愛なんだと思う。



だから、俺は……いま、エンジェルを愛している。



逢ってからの時間なんて関係ない。


俺たちは、吸い寄せられる磁石と砂鉄のように……きっと瞬間に、恋に落ちた。



エンジェルの存在の意味も、何もかも全てが……もう、どうでも良かった。



ただエンジェルを感じながら、こんな毎日を過ごせれば……。



こんなくだらない毎日を生きてみても良いかも、と思えたんだ。



「ありがとう、ユート……ユートに逢えて良かった……」



その時、エンジェルの大きな瞳から一粒の涙がこぼれ落ちた。



そして、その涙は……一粒の真珠へと変化した。