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これって、最近話題になってるヤツだよな……。
なかなか可愛くて、魅力的なフィギュアだと思う。
大きさは、約20cmほどだろうか?
大きなキャノン砲を抱えて、今にも動き出しそうな躍動感のあるフィギュアだった。
夢で見たエンジェル……それもブラックエンジェルに似てなくもない。
ただ、このフィギュアはコートの下は、黒いホットパンツに黒いブラだ。
そして、黒いブーツを履いていた。
俺が見たエンジェルは……このフィギュアよりも、もっと可愛いもんな……。
「えーっ! ユートぉ、そんなこと言うと照れちゃうよぉ!」
エンジェルの恥ずかしそうな声が聞こえる。
やれやれ……俺の考えていることは、全てお見通しか……。
でも俺は、そのことが嫌ではなかった。
逆に、それが嬉しくもあった。
俺が望むこと……俺の考えていることを理解してくれる女……。
それが今、エンジェルという姿で具現化しているのだから。
俺はフィギュアの箱の表面に貼られた透明のフィルムを覗き込む。
なるほど、よく出来ている……。
値段は……約8,000円か……買ってやるか……。
っていうか、俺も欲しいし……。
「ねぇ、買ってくれるの? ホントに? ヤッターッ!」
エンジェルは、大はしゃぎで俺の上をくるくる飛び回っている。
見えないくらいだから、積んであるフィギュアにぶつかることもないか……。
俺は苦笑いしながら、そのフィギュアの箱を手にした。