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秋葉原の電気街口を出て、左手に進む。



すでに薄暗くなった秋葉原の街を、俺はエンジェルと歩く。



通りに出て、そこを左手に進むとその店はあった。



「そうそう、ここだお! この店はいいと思うぉ!」


「そうか……じゃぁ、奥に行ってみようか!」


「うん! フイギュア! フィギュア!」



エンジェルの楽しそうな声を聞くと、俺も楽しくなる。



そう言えば、秋葉原なんて来るの久しぶりだよな……。


昔は良くPCのパーツを買いに来たもんだけど……。



いまの秋葉原は昔とは、かなり趣が異なっている。



オタクの街、と言えば確かにそうだ。


でも、俺だって別に嫌いではない。



俺だって、ニコ動でボーカロイドの曲を聴くし。


アニメだって、話題になったものは大体見ている。



ただ、独りでアキバに来るキッカケがなかっただけだ。



「楽しいでしょ? ユート?」


「あぁ……楽しいよ! もちろん!」



段積みにされた、様々なフィギュアを見る。



確かに、良いな……。


今日は、エンジェルの欲しいものをひとつ買ってみるか……。



「ユート! これ! これが欲しいんだお!」



エンジェルのテンションが、突然高くなった。



俺の目の前には黒髪でツインテールの、黒いコートを着た少女のフィギュアがあった。