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秋葉原に着いた俺たちは、電気街口に出る。



俺の上空すぐそばに、エンジェルの気配を感じていた。



「わーアキバ! アキバだお! 嬉しいお!」



エンジェルのテンションが、間違いなく上がっているのが分かる。


俺は苦笑いしながら、見えるはずのないエンジェルを見上げた。



あれっ……?



下北沢の駅に向かうときにも感じたんだけど……。


うっすらとエンジェルの輪郭が見える気がする……。



それは、夢で見たエンジェルの姿を本当にぼんやりと写していた。



スレンダーなカラダに、大きな羽が見えた気がした。



見えるといいな、エンジェルのこと……。



そう思った瞬間、エンジェルの姿はサッパリ見えなくなっていた。



あれ……やっぱり気のせいか……。



俺は、頭の中でエンジェルに問いかける。



「なぁ、エンジェル……お前、いつか見えるようになるかもって言ったよな?」


「んっ? あたしの姿?」


「そう……俺は、エンジェルの姿が見たい。いや、顔が見たい!」


「それはムリかな? 今は無理だよ、ユート……」



またエンジェルの声が寂しくなっていた。



この話題には、触れない方が良さそうだな……。



「ユート……夢で逢えるよ。夢のなかで、逢おうよ……」


「あぁ……じゃぁ、今日は帰ったら寝る!」


「アハハ! ユートってば、さっき起きたばっかだぉ!」



そんなエンジェルの楽しそうな笑い声が、俺の心もウキウキさせていた。



そう、こんなに幸せなのは久しぶりだった。