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小田急線の改札を抜けて、そのままJRに入る。



総武線に乗り換えて、のんびりと秋葉原を目指す。



……やべ! さっき俺、エンジェルを好きになってるって思ったよな……。


ということは、エンジェルは気づいてるってことだよな……。



俺は、頭の中でエンジェルに語りかける。



「……居るのか? エンジェル……」


「居るよ、ユート……」



心なしか、エンジェルの声が上ずっているように聞こえる。



乙女だな、エンジェルは……。



「もう! そんなこと言わないでよ!」



エンジェルが、恥ずかしそうに言う。



「あはは。ごめんごめん! でも、俺……お前のことが、さ……」


「ダメ! それ以上は言わないで……お願いだから……」



アレ?



エンジェルが、突然悲しそうな声を出す。



何でだろう……俺は、エンジェルのことが好きなのに……。


そして、そのことを……エンジェルに伝えたかったのに……。



俺は、あの夢を見た時から……エンジェルに惹かれていた。


そのことを、ちゃんと言葉にして……伝えたかったんだ。



「……ありがとう、ユート。でもね……あたし……」


「何か、まずいことでもあるのか?」


「う、ん……嬉しいけど……ダメなの……」



俺の気持ちは、微妙に萎える。


でも、まぁいいか……。



俺は、久しぶりに気持ちが動いた。



その時は、それだけで幸せだったから……。