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まぁ、いいか……。
エンジェルの姿は見えないが、それでも俺はちゃんと感じていたんだ。
そう……すぐそばに、エンジェルが居てくれることを。
それだけで、俺は何だか楽しくなっていた。
これは、まるでデートみたいだよな……。
いや、まぁデートか……。
俺は、その時またリノのことを思い出していた。
きっとエンジェルには、俺の考えてることが分かるんだよな……。
俺は、何だかエンジェルに悪いような気がしてリノのことを考えるのをヤメた。
「ねぇ……良いんだよ、ユート……あたしのせいで、自分に制約をかけて欲しくないから……」
囁くように、エンジェルが俺に言う。
「いや、良いんだよ……思い出しても、何も良いことがないから……」
「……うん、分かった! ねぇ、ユート……あたしと話すのに声に出す必要ないからね!」
「えっ? まぁ、そうか……確かに、声に出すことはないか……」
俺は今、エンジェルと話している訳だが……コミュニケーションの手段は、音声でなくても良いワケだ。
独り暮らしを続けていると、ついつい独り言が多くなる。
自分の頭の中で完結することを、ついつい言葉に出してしまう。
そこには、誰も居ないのに……。
自分の頭の中で……言いたいことを思えば、それがエンジェルに伝わるということだよな……。
つか、それって俺の考えてることが筒抜けってことじゃん……。
でも、まぁ良いか……。
エンジェルは、本当に存在しているのか?
ただの、俺の妄想なのか……?
そんなことは、まぁどうでも良いじゃないか!
俺は、間違いなく楽しかったんだ。
エンジェルが居てくれるという、ただそれだけで……。