日曜日、天気の良い……もう、夕方か……。



壁に掛けたMARUMANの電波時計の針が、一秒の狂いもなく午後4時48分……今、50秒を指した。



少し遅めの夏休みを取った俺は、時間を潰すのに苦労していた。



もちろん、誰かに逢う予定もない。


仕事以外で、誰かと関わるのは面倒だった。



……昔は、こんなんじゃなかった……。


友達もいたし、良く夜遊びもしたし、ナンパだってした。



だけど、あの頃から……俺は、人と関わるのが怖くなったのかもしれない。


いや、それは……主に、女に関してなんだけど……。



俺は、フゥっとため息をつく。



汗ばんだTシャツを脱いで、それを首に巻いたままキッチンへと歩く。



冷蔵庫を開けて、栓の開いたドクターペッパーを取り出す。



500mlのペットボトルには、三分の一ほどが残っていた。



少し炭酸が抜けた冷たい黒い液体を、ゴクゴクと喉の奥に流し込む。



手に持った蓋を、燃えないゴミ用にしているコンビニの袋に放り込む。


そして、小さなシンクの横に空いたペットボトルを置く。



そこには、すでに数十本の空のペットボトルが並んでいた。


それは、まさに林立と言っていいほどの眺めだ。



これはこれで、壮観ではある。


でも、そろそろ片付けないとな……。



俺は蓋のないペットボトルを水道の水で洗って、35Lのゴミ袋に放り込んでいく。


全ては、500mlのペットボトルだ。



2Lのペットボトルは買わない。


全部飲む前に炭酸が抜けてしまうからだ。



俺が買う飲み物の85%は、炭酸飲料だった。


いわゆる俺は、炭酸好きというワケさ。



俺は、その時そんなくだらないことと共に今まで付き合った女のことを思い出していた。