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それからのことは、やはり良く思い出せない。
そこからは、本当にどうやっても思い出せそうになかった。
それほどに俺は、奏(かな)の死に衝撃を受けたのだと思う。
そして、それは……間違いなく俺自身のせいだと思っていたはずだ。
俺は……結果として奏を永久に失ってしまったんだ。
そのあと俺は、奏のことを記憶から消した。
たぶん、そういうことなのだと思う。
絶えきれないほどの痛みを俺は、感じてしまったから……。
でも……。
不思議なのは……奏への愛情を、俺は何故か絢音にすり替えていたということだ。
それは、どうしてなのだろう?
それは……俺自身が選んだことなのか?
いや、それとも……。
いや、まさか……。
いずれにしても、俺の記憶はすり替わっていた。
それはそれで、幸せなことだったのかもしれない。
しかし、もう……それも、終りだ。
事実を知ってしまった以上……。
俺は、今までのままではいられない。
そして……もしかしたら、このことが原因で……。
俺の記憶が戻ることを見越して……。
絢音は姿を消したというのか?
分からない……。