58
絢音からの、メール?
絢音は、仲の良い友達だった。
もちろん、男女の関係などない。
だけど俺は、気づいていたんだ。
絢音は、きっと俺のことが好きだ。
それは、自惚れている訳ではないんだ。
普段から、絢音は俺を見る目が熱い。
そして、酔った時に俺に言った。
「創ちゃんのことが……好きだよ!」って。
そんなことを考えながら……。
俺は、最高に悪い予感を感じていた。
いや、そんな予感を感じていたからこそ……。
そんなことを思い出そうとしたのかもしれない。
俺は、ひとつ大きく息を吸う。
そして、ゆっくりと吐き出した後……メールを開いた。
Sub : 創ちゃん……
驚かないでね……。
奏(かな)が……奏が……
えっ……!?
俺は絢音からのメールに思考が停止していた。
まさか……そんなことが……。
奏が……死んだ……だって!?