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絢音からの、メール?



絢音は、仲の良い友達だった。


もちろん、男女の関係などない。



だけど俺は、気づいていたんだ。


絢音は、きっと俺のことが好きだ。



それは、自惚れている訳ではないんだ。



普段から、絢音は俺を見る目が熱い。



そして、酔った時に俺に言った。



「創ちゃんのことが……好きだよ!」って。



そんなことを考えながら……。


俺は、最高に悪い予感を感じていた。



いや、そんな予感を感じていたからこそ……。


そんなことを思い出そうとしたのかもしれない。



俺は、ひとつ大きく息を吸う。


そして、ゆっくりと吐き出した後……メールを開いた。




Sub : 創ちゃん……



驚かないでね……。



奏(かな)が……奏が……




えっ……!?



俺は絢音からのメールに思考が停止していた。



まさか……そんなことが……。



奏が……死んだ……だって!?