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創さん、詩子です。



この前は、本当にごめんなさい……。


すぐにメッセージしようと思ってたんだけど、なかなか勇気が出なくて……。



お話したいことは、分かってると思うけど……あたしの姉の事です。



明日の夜とか、お時間ありますか?



詩子




やっと、来たか……。



俺は、詩子からのメッセージを何度も読み返す。



そして、詩子にDMを返した。




連絡待っていました。



明日の夜、大丈夫です。



午後8時に、また大井町の駅前でいいかな?



しばらくすると、詩子からDMが届いた。




はい。


大丈夫です。



今度は、逃げたりしません。


よろしくお願いします。



詩子



よろしくお願いします、か……。



何をよろしくお願いします、なんだ?


まぁ、いいけど……。



俺は、詩子のことを考えながらゆっくりと目を閉じた。