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それから長い時間、俺は気が抜けたようだった。
創に合わせる顔がありません。
わたしは……他に好きなひとが出来ました。
本当に好きなひとが……。
絢音は、手紙にそう書いた。
合わせる顔がない……?
その意味は……絢音は俺を裏切ったということなのか?
それは、間違いなく……誰か他の男と一緒に夜を過ごしたということだよな……。
わたしは……他に好きなひとが出来ました。
本当に好きなひとが……。
その言葉が、俺の胸の奥深くを鋭くえぐっていた。
本当に好きなひと、か……。
俺は苦笑いしながら、また何度も手紙の文字を読み返す。
胸が痛い……いつの間にか、カラダも小刻みに震えていた。
背中にイヤな汗をかきながら、俺は涙を流し続けている。
絢音が出て行ってしまったという現実……それは間違いのないことだ。
確かに、俺は絢音に対して油断していたのかもしれない。
絢音は、絶対に俺を裏切らない。
それを、無条件で俺は信じきっていた。
だから、俺は……きっと……。
絢音に対して、気を使っていなかったのかもしれない。
絢音はきっといろいろなサインを出していたはずだ。
だけど俺は、何も気づかなかった。
それだけで、俺のダメさが思い知らされていた。
絢音……。