28


いつの間にか、俺は眠っていたようだ。



気が付くと、窓の外はすっかり明るくなっていた。



あれから俺は、ずっと眠れなかった。



何度か絢音のケータイに電話をしたが、ずっと留守番電話だった。



なんどもメッセージを入れるのも、な……。



俺は、そんなことを思いながらいつの間にかウトウトしたようだ。



PCをスリープから復帰させて、モニター画面にあるNHK時計を確認する。



時計の針は、午前5時47分を指していた。



今日も、もちろん仕事がある。


遅くとも、8時前には家を出ないと……。



二度寝するには、危険な時間だ。


ここでまた寝てしまったら、きっと昼まで起きないだろうな……。



そんなことを考えながら、俺の胸は痛んでいた。



絢音のことが心配だった。



何かが起こったのかもしれない……。


そう思うと、胃もキリキリ痛む。



でも……。


そんな気持とは裏腹に、俺は少しだけホッとしていた。



絢音と結婚したい……。



今の俺は、どうしてもそんな気持ちになれなかった。



ただ一緒にいて、気を使わず……でも、何かが物足りなかった。



一緒に居る時間が長ければ、どんどんそうなって行くものかもしれない。



もしも、絢音が俺から離れてしまうとしたら……。



それは、そういう運命なのかもな……。



そのときの俺は、そんなことをぼんやりと考え始めていた。