sou 明日午後8時。あの場所で待っています。 bouquet girlより




えっ?



俺は意外なメッセージに困惑していた。



詩子が俺に逢いたがっている?



俺は嬉しい気持ちと同時に、漠然とした不安を感じていた。



それは……言葉にするのは難しいが……。


そう……詩子に逢ってはいけない……そんな予感があったからだ。



逢ってはいけない……その予感は、間違ってはいなかったんだ……。



俺はPCの画面をボーッと見つめ続けていた。



明日の午後8時、か……。


明日は、夕方5時から出先で打ち合わせが入っていた。



神保町で打合せ……掛かったとしても、最悪2時間以内には終わる。



明日は、出先から直帰する予定だった。


詩子が指定した午後8時は、まさにちょうどいい時間だ。



あの場所で待っています、か……。


あの場所って、もちろん大井町の駅前だよな……。



ふぅっと、ひとつため息をつく。



明日、俺は詩子に逢うのかな……。



その答えは、詩子からDMが届いた時点で決まっていた。


もちろん俺は、詩子に逢いに行く。



それは、もちろん単なるスケベ心からではない。



俺は、ただ純粋に詩子に理由を訊きたかったからだ。



そう。


なぜ花束を持って泣いていたのか?



その理由を確かめるためだけに……。