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日曜日。



俺は、琴音に逢う。



朝早く、琴音が俺の部屋にやって来た。



「なんだよ、早いな……まだ眠いよ、俺……」


「じゃぁ、一緒に寝よ!」



そう言って琴音は、俺のベッドに転がり込んだ。



琴音を抱きしめながら、まどろむ。



こうしていると、あの頃に戻ったようだ。


俺に甘える琴音が、あまりにも自然に思えた。



でも、明らかにあの頃とは違う。


それは……。


俺の琴音に対する気持ちが、明らかに……。



抱きしめた琴音のおでこに、優しくキスをする。


ゆっくりと目を開けた琴音が、俺の唇を奪う。



琴音と愛し合いながら、俺は考え続けていた。



俺の手に、唇に馴染んだ琴音のカラダ……。


俺は、ずっと琴音を求め続けてきた。



しかし、それは失った琴音の未練でしかなかったのかもしれない。



そして俺は、気づいたのだ。



7人の女、全てを愛してはいなかったのだと。



俺は、いつの間にか女を深く愛することをやめていたのだ。


愛しすぎることで、俺自身も女も傷つく。


そのことが分かっていた俺は、無意識に愛することをやめていたのだと。



俺は7日で7人の女を抱いた。



そして俺は、気づいたんだ。


そのことが、全く意味のないことだったのだと。