89
日曜日。
俺は、琴音に逢う。
朝早く、琴音が俺の部屋にやって来た。
「なんだよ、早いな……まだ眠いよ、俺……」
「じゃぁ、一緒に寝よ!」
そう言って琴音は、俺のベッドに転がり込んだ。
琴音を抱きしめながら、まどろむ。
こうしていると、あの頃に戻ったようだ。
俺に甘える琴音が、あまりにも自然に思えた。
でも、明らかにあの頃とは違う。
それは……。
俺の琴音に対する気持ちが、明らかに……。
抱きしめた琴音のおでこに、優しくキスをする。
ゆっくりと目を開けた琴音が、俺の唇を奪う。
琴音と愛し合いながら、俺は考え続けていた。
俺の手に、唇に馴染んだ琴音のカラダ……。
俺は、ずっと琴音を求め続けてきた。
しかし、それは失った琴音の未練でしかなかったのかもしれない。
そして俺は、気づいたのだ。
7人の女、全てを愛してはいなかったのだと。
俺は、いつの間にか女を深く愛することをやめていたのだ。
愛しすぎることで、俺自身も女も傷つく。
そのことが分かっていた俺は、無意識に愛することをやめていたのだと。
俺は7日で7人の女を抱いた。
そして俺は、気づいたんだ。
そのことが、全く意味のないことだったのだと。