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木曜日。
俺は、千尋に逢う。
千尋の部屋で、二人きりで時間を過ごす。
千尋とは、まだ寝ていなかった。
それは、千尋を大切にしたいという気持ち……も、あったが……。
正直、俺は怖かったのだ。
千尋を抱くことで、二人の関係はきっと劇的に変わる。
それが怖かったのだ。
だけど……今夜、俺は千尋を抱く。
そう決めて、この部屋に来た。
千尋は、きっと待っている。
逆に、手を出さない俺を不安に思っているようだった。
「千尋……今日は泊まっていくよ……良い?」
「……うん! 嬉しいよ、智樹くん……」
千尋は恥ずかしそうに、それでもゆっくりと俺に抱きついて甘える。
俺は……じっと瞳を見つめて、ゆっくりと千尋の唇を奪う。
そして、その夜……俺は、ついに千尋を抱いた。
千尋の白くて柔らかい滑らかな肌が、俺を夢中にさせる。
あの頃の千尋と、いま目の前に居る千尋が俺を優しく包んでいた。
やっぱり、千尋は最高だ!
俺は、間違いなく千尋を愛している。
千尋を抱きながら、俺は実感していたんだ。
スゥスゥと寝息を立てる、千尋の寝顔を見つめる。
優しく髪を撫でる。
俺は、千尋を選ぶべきなんだよな……。
そう思った瞬間……千尋が……寝言で男の名前を呼んだ。
俺の知らない男の名前を……。