82
他の誰か、ではなく琴音は俺を求めた。
そう思えば、少しは気も晴れる。
真実は、もうどうだって良い。
いま間違いのない事実は、俺の腕の中に琴音が居るということだ。
琴音が、ゆっくりと俺に口づける。
俺は、琴音の舌に応えながら目を閉じた。
懐かしさとともに、心の奥に苦さがあった。
琴音とベッドに倒れ込む。
昔、二人がカラダを重ねた場所だ。
しかし、今はもう別の女たちとカラダを重ねた場所でもある。
そんなベッドの上で、琴音と愛しあう。
俺の手になじんだカラダ、好きだった声……。
でも俺は、あの頃とは違った感覚に愕然とする。
いつの間にか、全てが色あせてしまっていた。
抱かないほうが良かったのかもしれない……。
琴音に恋焦がれ、求め続け妄想した夢は一気に覚めてしまった。
俺に甘えながら、琴音は言った。
「ねぇ……また逢いに来てもいい?」
「……あぁ、いいけど……」
琴音が日曜の女になるなんて思いもしなかった。
でも、これで7人の女が揃った。
月、火、水、木、金、土、日の7日。
茜、凛、綾乃、千尋、美雨、和奏、琴音の7人の女。
賽は投げられた。
俺は7人の女と寝て、ひとりの女を選ぶのだ。