75
暖かい日差しが俺を包む。
そういえば、この場所には良く琴音と一緒に来たっけ……。
一年たった今でも、俺は琴音を忘れられない。
それは、俺の気持ちが醒める前に去って行かれたからなんだろうな……。
誰かを本気で愛せれば、きっと琴音を忘れられる。
そう信じていた。
だけど、俺は……。
6人の女を並べて、誰かを本気で愛そうとした。
どの女も、とても愛しい。
そして俺は、千尋を愛そうとしている。
だけど……。
茜も、凛も、綾乃も、美雨も……そして、和奏も……。
どの女も、大切だった。
そして日曜日の女を、俺は見つけなければならない。
そして、1週間で7人の女と寝る。
そうすれば、きっと琴音のことなんて忘れられる……。
俺は、間違いなくそう信じようとしていた。
そのとき、突然ケータイ電話が振動を始めた。
振動は、きっちり3回で止まる。
メール、か……。
俺は、ゆっくりと目を開ける。
周りの景色が、やけに眩しく見える。
そして少し色を失った世界が、俺の孤独感を増幅させる。
俺は、ずっと独りぼっちだな……。
ふと、そんなことを実感して悪寒がした。
でも、それは自分自身のせいなのは良く分かっていたんだ。