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それから俺と和奏は、カフェでまったりとした時間を過ごした。
和奏は、琴音とは違う。
そのことは、話せば話すほど良く分かった。
確かに和奏は、琴音よりも少し若い。
話し方も優しいし……。
でも和奏は、やはり琴音に良く似ていた。
いつの間にか、外は薄暗くなっていた。
そんな長い時間を、俺と和奏はカフェで過ごしたのだ。
「飽きないよね……もっと話がしたい……」
そう言った俺に、和奏は微笑みながら応える。
「うん……わたしも……もっと智樹さんと一緒に居たい……」
えっ? 来た!?
和奏の言葉に、俺のテンションは一気に上がる。
「じゃあ、さ……とりあえず何か食べに行こうよ!」
「うん……そう、だね……」
歯切れの悪い和奏の言葉に、俺は一瞬困惑する。
「うん? どうかしたの?」
「あのね……ご飯炊いて来たの……智樹さん、わたしのお家で食べない……」
えっ?
俺は和奏の言葉に、また困惑していた。
「そうなんだ……ホントにいいの?」
そのとき和奏は、恥ずかしそうにゆっくりと頷いた。
こんなに上手く事が進んでも良いのだろうか?
俺は不安になる。
でも、こんなことは俺にとってはまぁいつものことさ……。