第6章 土曜日の女「和奏(わかな)」
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美雨のカラダは俺を狂わせた。
もちろんカラダだけではなくて、美雨という存在が俺には大切に思えた。
美雨と過ごす時間は、とても穏やかであっという間に過ぎる。
俺は千尋を愛そうとしていた。
しかし、俺は千尋を抱く気にはなれなかった。
それよりも俺は、美雨と言う存在を手に入れたことで満足だったのかもしれない。
美雨という存在は俺にとって、もう失い難い甘い蜜だった。
金曜日の夜、俺は毎週美雨に逢う。
そして、美雨と愛しあう。
木曜日までの女とは毎週逢っている訳ではない。
しかし俺は、美雨には毎週逢うようにしていた。
それほどに俺は、美雨が大切だった。
でも、美雨には彼氏が居る。
そして俺は、美雨にとって一番の存在には成り得なかった。
美雨を愛そうとは思わなかった。
いや、愛そうとしたくなかった。
でも俺の心は、確実に美雨へと動いていた。
俺は、そんな自分の心を否定する。
そして、美雨に対しては冷静に対応するように心掛けていた。
それでも俺は、木曜日までの女が惜しかった。
そして俺には、決めたことがある。
あと2日……。
土曜日と日曜日の女で、1週間が揃うのだ。
そして俺は、土曜日に和奏(わかな)と出逢ったんだ。