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美雨は、今までに見たこともないほど美しかった。
いや、美しいと言うか……異常なほどに可愛い。
まるで美少女図鑑から抜け出したかのようなその姿に、俺は呆然としていたんだ。
「ね、ねぇ……君って……20歳、だっけ?」
「うん、そうだよ! やっぱり幼く見えるかな……」
美雨は、ちょっと寂しそうに俯く。
そして、上目遣いに俺の目をじっと見つめた。
「うん、その……まぁ、ね……」
俺は、ドギマギしながら美雨に微笑む。
確かに美雨は、高校生にしか見えなかった。
パッと見、17歳といったところだろうか?
俺は、決してロリコンではない。
しかし、美雨の可愛さにガラにもなくドキドキしていた。
「逢いたかったんだ……トモさんに……」
美雨は、そう言って俺に微笑みかける。
俺は、固まったままギコチなく美雨に微笑返した。
その夜、俺と美雨は遅くまでカフェで話をした。
俺がブログに書いた、ホンの些細な出来事を美雨は口にした。
それは、俺自身も忘れていたような……そんな些細なことまで。
「凄いな……ホントにちゃんと読んでくれてるんだ……嬉しいな……」
「……だって……あたしファンだもん、トモさんの……」
恥ずかしそうに目を伏せる美雨が、とても愛しい。
「ねぇ、トモさん……あたしの手って冷たい?」
そう言いながら、美雨が俺にソーっと右手を差し出す。
「どれっ……あぁ、ちょっと冷たいかな……俺が温めてやろうか?」
そんな何気ない俺の言葉に、美雨は頬を赤らめてゆっくりと頷いた。