40
その日、俺と綾乃は激しく愛しあった。
でも、俺は綾乃を愛しているのだろうか?
そんな疑問が、ずっと俺の頭の中を支配していた。
綾乃の寝顔を見ながら、俺は考えていた。
綾乃は、最高だ……。
少し年上ということもあって、俺は安心して綾乃に甘えることも出来る。
でも、そんなことには関係なく綾乃は可愛い。
ずっと前から知っていたかのように、俺は不思議と安心感を綾乃に感じていた。
でも、やはり俺は……。
綾乃を抱いても、やはりそうだった。
恐れていた通り、俺は満足なんて出来やしない。
それでも俺は、綾乃を大切にしたいと感じていた。
それは、間違いのない感情だった。
でも俺は、茜も凛も惜しい……。
それも、間違いのない事実だ。
俺は、そんな男だ。
いろいろな女を同時に愛することが出来る。
いや、本当に愛しているのかは分からない。
そして、本当に愛していると思っていた琴音だって……。
俺は、本当に愛していたのか分からなくなっていた。
俺は、きっと琴音を言い訳にしているのだ。
琴音以上に愛せる女を捜している、と……。
俺は、水曜日には綾乃と逢う。
答えの出ない、自分の気持ちを確かめ続けるために……。