31


その日、会社に戻った俺は、ついつい綾乃の姿を探していた。



ビルの1階にある、コンビニに行く時も。



エレベーターで一緒にならないかな……。



ガラにもなく俺は、そんなことを考えていた。



しかし、その日俺は綾乃に逢うことが出来なかった。



まぁ、すぐに逢えるよな……。


だって、同じビルなんだし……。



俺は、そう考えることにした。



すぐに、綾乃に逢える……。



俺は、そう信じていたんだ。



次の日。



俺は、無意識に綾乃の姿を探していた。



でも……いない……。



探そうとすると、なかなか逢えないものなんだよな……。


まぁ、仕方ないか……。



そんなこと焦っても仕方ないし……。



でも……。



俺は、その時考えていたんだ。



俺には、茜も凛もいる。



それなのに、綾乃まで……?


さすがに、そろそろキャパオーバーだよな……。



でも……。



それでも俺は、また綾乃に逢いたかったんだ。



綾乃が欲しい……。



それが、俺の正直な気持ちだったから……。