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俺は新宿駅のホームで、凛と赤外線でメアドと番号を交換した。


小田急線に乗る凛を、改札まで送る。


改札を抜けた凛は、小さく手を振りながら人ごみに消えた。


そして一週間後の火曜日、夜9時。

俺は、凛と新宿で待ち合わせた。


凛は、あるテレビ局で働いていた。

デジタルコンテンツとかライツ関連の仕事をしているという。

土日はイベントや編集作業が入ることもあり、火曜日が明けで水曜日が休みになる事も多いらしい。


新宿駅の南口を出て、階段を下りたところで凛と待ち合わせる。

その日も、凛は明けだったらしい。

朝早く、凛からメールが届いていた。


ちょっと遅いんだけど……21時で良い?


そんなメールが届いていた。


その時間からって……帰らなくてもいいってことだよな……。


俺は勝手にそんなことを思いながら、ワクワクしながら凛を待つ。

まぁ、本当はそんなことどうでも良いんだけど……。


凛とゆっくり話をしたい……それが、俺の偽らざる気持ちだった。

どうでも良い女なら、チャンスを逃したくない。

だから、イケル!と思ったら必ず落とす。

それが俺のポリシーだ。


でも……凛とは、そんなことはどうでも良い。

凛は、俺にとって特別なのかもな……。


そのときの俺は、確かにそう感じていた。