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凛の驚いた顔も、なかなか良い。

俺は、そんな凛の顔をボーッと見つめていた。


「どうしよう……でも、まぁ仕方ないよね……」


凛は、そう言って笑った。


「もしかして……あなたも寝過ごしたんですか?」

「……うん、そうなんだけど……」


顔を見合わせた二人は、その瞬間同時に吹き出していた。


「あはは! 仲間ですね!」


凛は、そう言って爆笑していた。


笑顔がかわいい子だよなぁ……。


そんなことを考えながら、俺も楽しい気分になっていた。

俺は、自然と凛に訊いていた。


「せっかくだから、一緒に帰る? ホントはどこで下りるはずだったの?」

「えーっと……新宿……」

「……俺と同じだな……」

「あははは! そうなんですね! 仲間仲間!」


凛は、また楽しそうに笑っていた。


俺と凛は、帰りの電車に乗る。

温かい缶コーヒーをすすりながら、隣り合って話をした。


不思議と眠気は覚めていた。

まるで昔からの知り合いのように、俺たちは楽しく話をした。


楽しい時間は、あっという間にすぎる。

気がつくと、新宿駅が近づいていた。


「また逢いたいな……今度は夜に逢おうよ。話の続きは、そのときに……」


そのとき凛は、とても嬉しそうに微笑んだ。