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「うわっ……」



俺は無意識のうちに、そんな声を漏らしていた。


それほどに、凛は美しかった。



「落ちましたよ、バッグ……」


「あ……すいません……」



俺は、凛に見とれながらそう言った。



凛は、クスッと笑いながら俺に微笑みかける。


俺は、両手で自分の頬をパシパシ叩きながら言った。



「ありがとうございます! すいませんね!」


「いえいえ! もしかして、徹夜明けですか?」


「そうなんですよ……もしかして、あなたも?」


「はい! そうですよ!」


「そうかぁ……でも、元気ですね!」


「うふふ! 元気ですよ!」



凛は、そう言ってとても素敵な笑顔を見せた。



凛は、俺の座っている向かいの席に腰掛けた。


俺は、ついつい凛をじっと見つめていた。



凛と俺の視線がぶつかる。


凛は、なぜか楽しそうに笑っていた。



しかし、いい女だな……。


俺は、そう思いながら目を閉じた。



しばらくして目を開けると、凛も眠っていた。



凛の寝顔は、とても可愛い。


さっきまでの少しクールな表情とは変わって、少し幼く見えた。



俺は、考えていた。


このまま彼女を行かせてしまうのは、惜しい……。



いつもはそんなことなんて考えない俺だったが、そのときはそう感じていたんだ。