12
茜の部屋は、茜らしい雰囲気に満ちていた。
シンプルだが、暖かみのある暖色系の色使いだ。
家具はナチュラルウッドで統一されている。
1DKのそう広くはない部屋だが、掃除もちゃんと行き届いていた。
突然の訪問なのに、キレイに片付けられていて俺は感心していた。
「……いい部屋だね……茜らしい……」
「ありがとう。嬉しいな!」
そう言って、茜はとても可愛い笑顔を見せた。
「お茶でも飲みます? 紅茶でいい?」
「あぁ……うん」
茜は、ガラスの瓶に入った紅茶の葉を小さな金属製の茶こしに入れる。
電気ポットからお湯を落として、白いティーカップで受ける。
茜は、楽しそうに微笑んでいた。
あぁ、この子はいい子だな……。
俺は、そんなことを実感していた。
ミルクティーを飲みながら、俺と茜は楽しく話をして過ごす。
初めて来たはずなのに、何か落ち着くな……。
夜は、まだ長い。
でも……。
俺は、茜の手を取って優しく握る。
茜は頬を上気させながら、恥ずかしそうに目を伏せた。
「もっと近くにおいで、茜……」
「えっ……」
そう言いながらも、茜はゆっくりと立ち上がる。
そして、俺のそばに座った。
茜は、躊躇しながらも俺の肩に頭を預ける。
俺は、何も言わずにそのまま茜の唇を激しく奪った。